2002年6月2日日曜日

【BMW雑記帳】V型と直列型

今月のくるまにあをやっぱり買おうかなと書店を何軒か回ったんですが、売ってない。やっぱりああいう本当のことを書いていると、スポンサーが付かなくて、雑誌の経営が苦しいんでしょうか?福野氏はCGでも連載をされていますが、そっちも後数回で連載終了のようです。いい連載はすぐになくなるんですよねぇ。

先週は、V6は気持ちよくないと書きました。気持ちの良さでは直6だと。
V型自体は悪くないんですよ。多気筒ならばですが。8気筒以上になると、直列型だとエンジンの長さが長くなりすぎるので、水平対向かV型にするしかなくなります。8気筒ならば、90度か180度で完全バランスになります。これ以上の多気筒の場合は、後に述べる欠点が出るので、私は大排気量ではこれが一番バランスのいいエンジンレイアウトだと思っています。特に90度V8の場合、長さも幅もそれ程大きくなりませんしね。水平対向だと幅と吸排気系の取り回しに問題が出て来るんですけど、それもありませんし。
V12の場合は、片バンクの6気筒がそれだけで完全バランスなので、バンク角は何度でもバランスは取れます。それぞれのバンクの吸排気系も、通常は独立させるので、お互いのバンク間の点火間隔は気にしなくても構いませんしね。まあ排気音のことを考えると、点火間隔が均一になる60度かその倍数がいいんですけどね。吸排気系の取り回しを考えると、60度では狭すぎるし、120度では広すぎるので、90度くらいが楽なんでしょうけどね。但し、V12は直6と同じく3次の捻り振動があるため、高回転常用のエンジンには不向きです。今のF1がV10主流なのは、V8だと1気筒辺りの排気量が大きすぎるけど、V12だと3次の捻り振動がでるための消去法で選ばれているのです。
V1で採用されているV10の場合は、72度で振動バランスが取れます。しかし実際には90度付近が一番多く採用されているそうです。これはシャーシの空気抵抗(車体幅をできるだけ狭くする)、ブロックがシャーシの一部のためブロック剛性が要求される(狭いほど剛性を上げやすい)、吸排気の取り回し、振動等々の要求を色々と考えると、今の所90度が一番バランスがよいからだそうです。市販車に採用する場合なら、恐らく振動を最優先で72度になるんでしょうけどね。

さてV6ですが、これは何度にしても振動バランスは完全には取れません。直列3気筒は、クランク軸がすりこぎ運動をしますが、V6もそのはずです。V8と部品を共用するために、90度にしたものもありますが、位相クランクにしない限り、振動がかなり大きいものになっていまします。事実そういうV6は振動が酷いので有名ですし。
バンク角を60の倍数にすればマシなんですけどね。水平対向とかね。
もっとも直6は3次の捻り振動が出るので、高回転までは回せません。市販車でそんな上まで回す必要もないですけどね。そこまで回す必要がなければ直6が一番スムーズに回るエンジンにしやすいです。

Talbergスクリーンと倍率アップアダプタ

Talbergスクリーンと倍率アップアダプタを制作されている谷山氏が、Websiteを開かれました。これらについての情報を提供する場所があまりなかったのですが、これからは NIRGENDSWOで情報が提供されていくと思います。
ピント合わせに真剣に取り組みたい方は、是非入手して、本当にピントの合った写真とはどういうものかを体験して下さい。


2002年5月26日日曜日

露出の決定

露出の測り方は2種類あります。入光式と反射光式です。どちらがよいかはいつも論争になるのですが、それはどちらも決定的な弱点があるということでもあります。
入光式のよい点は、安定した露出を簡単に得られることでしょう。教科書通りというか、18%グレーがフィルム上でも常に18%に再現されることを期待するなら、この測定方式がよいです。欠点としては、シャドーやハイライト部の潰れ具合や飛び具合が読みにくい、ハイキー/ローキー表現の度合いを読みにくい、手が届かない遠くの露出は測れない、ということでしょう。
反射式では、入光式と利点/欠点がそのまま逆になります。以前に書いたゾーンシステムでは、反射式が必須ですので、フィルムに再現されるシャドーからハイライトまでを自分の思う通りにしたい場合は、こちらの方が使いやすいでしょう。
私は両者を併用しています。反射光式と入光式と両方で測って、露出を決定することが多いです。手抜きでどちらかだけで決定することも、結構ありますけどね。
いずれにしても、露出を1/3EV単位で測るには、かなりのコツが必要で、入光式でも測光部の向きがほんのちょっと変わるだけで、1EVくらいの差が出ることはよくあります。常に自分が再現したい露出を意識しながら、露出を測り、決定することが必要ですね。


【BMW雑記帳】直4と直6

今月も車雑誌の発売日になりました。BMW関連の記事で特に目を引くものはあまりなかったのですが、「くるまにあ」の福野氏の最新BMW試乗レポートが面白かったです。中身は読んでのお楽しみということで。

さて、BMWは今や直6に拘る唯一のメーカーになろうとしています。BMWのエンジンラインアップは、直4、直6、V8、V12です。V8は直4を繋げたもの、V12は直6を繋げたものなので、実質的には直4と直6と同じと考えてよいでしょう。では何故直4と直6に拘るのでしょうか?他のメーカーは何故直6からV6へと移行するのでしょうか?
直4の利点は、完全バランスが取れる最小のシリンダー数形式ということです。つまり排気量の小さいエンジンで、完全バランスを目指すと直4を選ぶしかないわけです。
厳密には2次の振動が残るのですが、これは簡単なバランサーで除ける程度のものです。各気筒の点火時期も均等タイミングになるため、排気干渉も少なくなります。1,2気筒では振動のバランスが取れませんし、3気筒でもすりこぎ運動が残るためバランスが取れません。直4というのは、最小構成でもっともバランスのよい構成なのです。
直6も振動バランスは完全バランスで、しかも直4のような2次振動が残るということもありません。点火間隔も均等にできます。欠点としては3次の捻り振動のため、高回転領域では耐久性に問題が出ることです。BMWの直6ではレッドゾーンが6,500回転からなのは、これが理由です。
また長さが長くなるため、ブロックの強度を確保すると重くなりやすいことも欠点かも知れません。他のメーカーが直6を捨ててV6に移行するのは、偏にエンジンの長さを短くして、重さを軽くするためです。そのために、振動の完全バランスを捨て、点火間隔の均等性も捨てているのです。
しかしBMWはエンジンが長く重くなっても、完全バランスと点火間隔の均等性に拘っています。運転している人には、それが非常に心地よいエンジンの響きとなって感じられるからです。運転する人の気持ちよさを捨てて燃費等の経済性に走るメーカーと、運転する人の気持ちよさを優先するメーカー。あなたはどちらを選びますか?


2002年5月19日日曜日

【BMW雑記帳】国産車の常識、BMWの常識

以前ここでご紹介した、こもだ氏著「BMWの運転テクニック2002」を再読していたのですが、色々と為になるTIPSが満載です。皆さんも是非買って読んで下さい。
で、この本でも「BMWの場合は」とか「BMWでは」というフレーズがよく登場します。国産車に長年乗っていて、BMWに乗り換えた方達がよく勘違いするのですが、国産車でXXだったからというのはBMWには通用しないことが多いです。国産車で流行っているチューニングをBMWに施してもよくならないところか、改悪になることも多いです。これは車の造り方に対する基本姿勢の違いから来てるものなのですが、その点を理解すればそう不思議なことでありません。
例えば、国産車だと点火系を弄るとなるとまず最初にプラグコードを考えますが、BMWを初めとする独逸車では、余程の高性能のものを入れない限り意味はありません。国産車の点火系はコスト重視で、あまりいいのが付けられていませんから、それなりの性能の市販品にするだけで、かなりの改善効果があります。が、独逸車の場合は元々性能のいいものを入れており、国産車のアフターパーツ並の性能があります。ですから純正品とアフターパーツの差がでないのです。
走りに関係する部分は大抵そうですし、シャーシの剛性を上げるために色々とやるのもあまり意味がないです。E36はBMWの中では剛性感が低いと言われていますが、それでも同年代の国産車よりは遙かに高い剛性があります。これは日産がR34 GT−R開発時に、実測して確認しているということなので、間違いないでしょう(笑)あの鬼のような剛性のGT−Rが、E36 M3の剛性を目標に造られた、と言えば十分でしょう。
よくBMWは壊れやすいという話もあるのですが、機関関係やシャーシ関係は国産車より丈夫です。凄くしょーもないところが壊れるんですけどね。リアのブレーキランプが切れやすいとか、パワーウィンドウのプラスチックス・ギアが割れやすいとか、エアコンが(デンソー製なのに)壊れやすいとか、ね。
ATが壊れるという話も多いですが、極初期のZFのATは別として、E30以降のATは壊れないようです。壊れたという話も出るんですが、そういう場合は走行距離が15万kmだとか20万kmとかなんですよね。エンジンやシャーシは20万kmを超えても全然問題ないので、ATが先に逝ってしまうのですが、国産車だとATの前にシャーシやエンジンがボロボロで駄目になるので、ATが壊れるということがないだけです。
ということで、BMWを触る場合、国産車の常識は通用しないことに留意して行って下さい。

ポートレートはアップだけ?

先週は着物の撮影会をしていました。普通のポートレートと違って、着物の撮影の場合は、やはり着物を生かした撮影をしたいものですね。にも関わらず、モデルさんが美形だったこともあり、ついついみんな顔ばかりを撮ってしまうようです。
水着やヌードの撮影会なのでも、何故か身体を撮らずに顔ばかり撮っている人が、結構います。勿体ないですよね、そういうのって。顔だけしか撮らないのなら、参加費の高い水着やヌードの撮影会に来る必要などないわけですから。
顔ばかり撮ってしまう理由の一つは、背景処理がいらなくないことがあると思います。アップだけなら、はっきりいって、何処で撮影しようと一緒なんですよね。それと手や足などの処理がいらない、つまりはポーズを付ける必要がない、ということもあると思います。アップだと撮る人の腕の差が出にくいわけです。モデルの顔の善し悪しと表情の善し悪しだけが勝負になりますから。
まあ本当はキチンとしたアップを撮るのって、非常に難しいんですけど、モデルが慣れているといい写真を撮らせてくれますから、気が付かないでしょうね。まあいずれにしても、今まで撮ってきたモデルの子に言わせると「顔ばかりじゃなく身体もちゃんと撮って欲しい」ということなので、ちゃんと全身も撮ってあげましょう。


2002年5月12日日曜日

【BMW雑記帳】オイルの善し悪し

メンテナンス日記に書きましたが、エンジンオイル、ATF、デフオイルを一気に交換してきました。エンジンオイルに気を使う人は多いですが、ATFやデフオイルまで気を使う人は少ないですね。実際に交換してみれば判りますが、ATFなどは7,000kmでも真っ黒です。デフオイルはあまり黒くはなりませんが、5,000kmくらいで交換しても金属粉がたっぷりと浮いているのが見えます。
エンジンオイルも色々な銘柄やグレードがあるので、どれを選べばいいか迷います。私はあまり安いのは入れないようにしてます。とはいえあまり高いのも懐に響くので入れられませんが(苦笑)。BMW認定のもので、SJグレードの100%化学合成油のものを選んでいます。粘度は低めのものを選んでいます。硬いオイルを入れると、途端にエンジンが回らなくなるので。
いいオイルとよくないオイルの区別は、
1. 交換直後のフィーリングが長持ちするか
2. しばらくエンジンを掛けなかったときのフィーリングがどうなるか
3. 交換前と比べてエンジンの振動が減るか
4. 交換前と比べて高回転域の回り方がスムーズか
等で決めています。
1.は、オイルの性能がどのくらい継続するかに関係します。
2.は、オイルの油膜保持の善し悪しを決めます。これがよくないと数日エンジンを掛けないだけで、油膜が金属壁から剥がれ落ち、金属壁の保護性能がよくないことを意味します。
3.と4.は、油膜の強さに関係します。
他にも色々とオイルの性能に関係する要素はあるのですが、認定オイルを使用している範囲内では、気にしなくともよいと思います。まあ認定オイルのSJグレードで、これらの条件が満足できないオイルはほとんどないと思いますが、これらのチェックポイントで一番高い点を上げられるのが、現在使用しているERGですね。世の中のオイル全部試したわけではないのですけど。