2022年6月19日日曜日

決戦!賤ヶ岳 / 木下昌輝 他

賤ヶ岳の七本槍と呼ばれていますが、その後出世したのは福島と加藤の2名くらいで、他は名前が上がっても「はて?」となる人ばかりです。
そんな七名についての短編を、七人の作家がそれぞれ担当して描いて見ようという企画ですね。
しかしこうやって7名の作家の作品が並ぶと…失礼ながら、力量の差もはっきりと出てしまいます。
木下氏が頭飛び抜けてますね。私はそう感じました。


2022年6月11日土曜日

ブルー・プラネット: 星のパイロット4 / 笹本 祐一

宇宙開発には莫大な予算と時間が掛かります。
なので、今行われている宇宙開発の成果は、多くの人には意味のない絵空事になってしまいます。
なので「私には関係ないことだから、そんなことに税金を使うな」という独りよがりな文句を言う頭がお花畑なお婆さんもいますが、自分に子供がいないからって、次世代以降の子孫達のことを考えようともしない人は、生きてる価値がないからさっさとこの世からいなくなってほしいですわ。

役に立つか立たないかなんて、今の時点では分かりません。
科学研究とか先端技術開発とはそういうものです。
我々の先祖が、地道に将来のことを考えて、今は役に立たなくても、きっと遠い将来には役に立つ日が来るはずだと信じて進めて来たからこそ、今の我々の生活があるのです。


邦人救出 傭兵代理店・改 / 渡辺裕之

大使館員を避難させるのに、自衛隊の派遣するしないで揉めて、結局英国の避難に便乗させて貰った、というそれでも一独立国なのかと疑われるような情けない事態(しかも民間邦人は置き去りのまま)になったことは、記憶に新しいところです。

今回はその実話を元に、舞台裏という形で、裏で傭兵達が人知れず活躍していたというストーリーになっています。
日本の政治家官僚が、いかにお気楽で世界を知らないか。
平和な日本の常識は、世界の非常識なのですが、外務官僚ですらその認識に乏しいという。


2022年6月4日土曜日

マルドゥック・アノニマス 7 / 冲方 丁

前巻からちょうど1年経って発刊されたのですが、マルドゥックシリーズとしては異例の長編になって、まだまだ終わる気配がありません。
この調子だとまだ後10巻くらいは行きそうな雰囲気。

悪党達が法的に一市民としての立場を確保しようとする、その手段と戦略は、普段あまり法律の条文などを意識せずに生きている日本人には理解不能なところが多いんじゃないかと思います。
アメリカみたいな訴訟社会だと、こういうことは普通にあるのかもしれませんが。


「自由な国」日本「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論 / シンシアリー

本書は2021年5月発刊の「自由な国」日本から見えた「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論 に新章を加え、改題し新書化したものです。

米国のラムザイヤー教授の論文で韓国が大騒ぎしたことは記憶に新しいと思いますが、韓国内でも同様のことを唱えて、今の韓国の日本や世界に対する態度を諌めようとする方もおられるのですが、情治国家の韓国では「事実がどうかではなく、我々がどう感じるか」なので、真実を言えない国になってしまっています。

半島国は古代から、大陸国家に絶えず侵略され脅されて来たので、コウモリ外交にならざる得なかった歴史があるわけですが、現在も相変わらず中共と米国の両国のご機嫌伺いをして自国の態度を決められないわけですね。
その惨めな思いを日本にぶつけて来ているんでしょうね。多分。
今の日本は憲法上、何をされても抗議以外(軍事的や経済的な制裁とか)はできないので、好き勝手やられ放題なわけで、まあ要するに弱いものは徹底的に叩き、強いものには頭を下げる、ご都合主義です。

そういう相手に、いくら理性的な話し合いを求めても意味がないんだが、いつになったら日本人はわかるんだろうか?
「同じ人間なんだから話し合えば分かる」とか「人は死んだら皆仏になるんだから、死んだ人のことで争う必要はない」とかは、世界中で日本人だけにしか通じないガラパゴス論理であることを、もっとちゃんと自覚して欲しいです。
こういう理屈が世界中どこでも通じると思っているから、日本人の頭はお花畑だと言われるんです。

 

2022年6月1日水曜日

ホツマツタヱによる古代史の謎解き / 長堀 優、 いと きょう

縄文文化が極めて高度な文明と文化であることがあきらかになりつつありますが、文字を持っていたかどうかはさておき、その思想や知識を後代に伝える何らかの手段はあったはずです。
でなければ、1万年以上もの文明文化の継承はできないですから。
その伝えられ続けて来たものが秀真伝えであり、その中から僅かな残滓として古事記や日本書紀があるわけです。
かなりの部分が削ぎ落とされ改変されてしまっていますけどね。

魂(タマシヰ)は、霊体であるタマと肉体であるシヰが合わさったものだそうですが、シヰとは「欲しい」のことで欲(食欲、性欲)のことであると。
欲が増えると魂は身体に引っ張られ、欲がなくなると霊体として天に通じることができるそうな。
仏教の悟りとは、この欲を一切消し去ることであるわけですが、それに通じる思考ではないかと思います。

欲を出すと身体に引っ張られ、身体が欲に引っ張られ、心の思うままには動いてくれなくなる。
スポーツ選手や格闘家、或いは芸術家の人達になら、この心境は理解できるのではないでしょうか。



楽器の科学 美しい音色を生み出す「構造」と「しくみ」 / フランソワ・デュボワ

楽器の倍音についての考察を知りたくて買ってみましたが、期待外れでした。
そういうマニアックなことではなく、基本的な楽器の構造とか仕組みを知りたい方にはお勧めですけどね。