2020年7月6日月曜日

生命はデジタルでできている 情報から見た新しい生命像 / 田口善弘



遺伝子であるDNAやRNAは各々4種類の塩基から構成されており、アナログ情報ではなくデジタル情報なわけです。
そのデジタル情報を解読する研究についてのお話。
にしても、毎回こういう生命の仕組みを知る度に、なんでこんなに巧妙で上手くできているんだろうか?と不思議に思います。
偶然分子が集まって形になって、にしてはあまりにも仕組みが上手くでき過ぎで、偶然などとは信じられないのですよ。

遺伝子の解読が進むにつれ、それまで意味のないジャンクと思われていた領域が、実はプログラムに相当する情報を詰め込んだものらしいのが分かって来たそうです。
我々が今現在使っているコンピューターは、プログラムのバイト列とデータのバイト列を1つのファイルに混在しており、CPUが逐次バイト列を読み込み、各バイト列が命令なのかデータなのかを判断しながら動くのですが、DNAもそれと似た動きをするそうです。
ジャンクと思われていた領域が命令で、タンパク質配列を示す有効な領域がデータだと。
所謂ジャンク領域が暗号化された遺伝子データ領域というアイデアのSFがありましたが、存外当たっていたのかも知れません。

生命の謎は深い………。


2020年6月28日日曜日

腸内細菌の逆襲 お腹のガスが健康寿命を決める / 江田証


腸内細菌は小腸から大腸まで満遍なく生息しているものだと思い込んでいたのですが、小腸には(健康な人なら)殆どいなくて、大腸に大量に生息しているのだとか。
通常は小腸には極少量しか生息していないのですが、様々な理由で小腸の腸内細菌が増えることがあって、それが様々な病気や症状の原因になっていることが、最近になってやっと判って来たそうです。
自閉症なんかも、原因に小腸の腸内細菌異常増殖の場合があるのだそうで。
小腸内の細菌については、正確にどういう細菌がどれくらい増えているかを調べる術がまだないそうで、これに関する研究はまだまだみたいですけどね。

本書によると、果糖というのは小腸内の細菌を増殖させる元なので、よくないのだそうで。
以前読んだ本では、果糖はブドウ糖が2個くっついただけなので、胃腸ですぐにブドウ糖に分解されて吸収されるから身体にいい、とあったのですが、ここでは果糖の消化吸収はなかなかされないように書かれています。
なので果物は身体によくないんだそうですが…ほんまかよ?って感じですね。


2020年6月21日日曜日

鬼門の将軍 平将門 / 高田 崇史



丁度、Kindle Unlimitedで毎週読んでいる雑誌のコラムで、平将門の話を読んだところで、書店店頭に並んでいるのを見つけました。
何か縁があるんでしょうかね?
まあ平将門については、江戸時代の歌舞伎だとか、大正から昭和の初めの首塚に関する事象とかがあって、日本の三大怨霊として祭られています。
が、本書によると、それは大間違いだとか。

Q.E.D.シリーズの外伝的な位置付けですが、小説のスタイルとしては変わってないですね。
歴史の狭間を知りたい方は、是非ご一読を。

2020年6月14日日曜日

星系出雲の兵站―遠征― 4 /  林 譲治


戦況は遅々として進んでいないのですが、本巻の最後で大きく話が進展します。
まあ「続きは次巻へ」なのですが、次巻が完結篇なんだそうで。
これをどう終わらせるつもりなんでしょうね?
最後がどうなるか興味深々ではありますが…。

2020年6月8日月曜日

ぷろぼの 人材開発課長代理 大岡の憂鬱 / 楡 周平


SONYが元ネタですね。
西洋人を社長に迎え入れた辺りから、所謂米国流とかいうドラスチックなリストラがあったらしいです。
それを題材にしているわけですが、ここまでどぎついことをやってたんでしょうかね?
バブル弾けた時に、リストラすれば一時的に業績は回復するので、多くの日本メーカーでリストラが流行りましたが。
結果、優秀な技術者が大陸や半島の国に流れていって、20年くらい前から徐々に日本の製造業が得意だった分野がもぎ取られて行っているわけで。
まあ財務の人は帳簿しかみないし、普段は数字には表しにくい人のスキルを見る人事の人達も、リストラは自分達の業績がはっきりと数字で出るから、その数字の達成に走りやすいんでしょうね。

グローバル・スタンダードとかいうけど、日本の企業が駄目になったのは、詰まるところは、そのグローバル・スタンダードを下手に導入したことが元なんだけどね。

2020年6月4日木曜日

死者の復活 傭兵代理店 / 渡辺裕之


前作から話が続いているわけですが、最後で今の現実世界へとリンクして行きます。
中華人民共和国というのは、今では(国土面積や人口数だけでなく、経済的にも)超巨大国家になっていますが、実態は犯(一部自主規制)者国家で、様々な国際法違反を平気で行っているのです。
#国内的にもまともな法治国家とは言えない状況ですが、そもそも「法」という言葉の意味が、日本や欧米先進国は全く異なりますからね。
同じ場所に存在するからという理由で、古代の律令国家と同じように考えているのは、錯覚以外の何ものでもないですが、そういう国に経済的にも技術的にも頼らざるを得ない状況に、日本を含めて世界中の国が陥ってしまっています。
今回の武漢ウィルス騒動で、いい加減欧米諸国を含めた世界の国々が、共産党国家の実態に気付き始めたのは、怪我の功名なのかも知れません。


2020年5月31日日曜日

2020 / VanDenBerg



VanDenBerg名義では35年振りですが、その間に色々やってるから、そんなに長い気はしません。
ちょっと前(といっても2014年だから6年も前か)にMoon Kings名義でアルバムリリースしてますけど…そっちはなぜか買わなかったのです。店頭試聴して、なんか違うって思ったからかなぁ…。
今回は試聴もせずにAmazonでポチッとな。ヴォーカルが、またRomeoかぁって思ってましたが、上手いんだから仕方ないやね。これ聴いたら、納得せざるを得ないです。
にしても、もろに80年代を思い起こさせるEuropean HR/HMで、これはええは〜。もろに好みのツボを突かれてしまったよ。