2021年7月3日土曜日

「自由な国」日本から見えた「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論 / シンシアリー

コロナ禍で日本人の同調圧力の強さがちょくちょく報道されていますが、韓国では同調圧力どころか大衆の妄想に反することを言うと犯罪になる、という言論の自由のない国です。
遡行法の適用が当たり前のように行われる、非法治国家なので、一応はまともな法治国家の日本人からすれば信じられないような法運用がされているんですね。

事実ではなく、自分達の妄想が一番上位にあるという無茶苦茶な思想。
そういう韓国が嫌になって、日本に住むことにされた作者。
年末には帰化申請を行うそうで、完全に生まれた国と決別されるようです。

日本の政府の酷さには呆れかえる毎日ですが、それでも日本人を止めようとはこれっぽっちも思いません。
なんだかんだいっても、日本は世界でも最も人の精神が豊かで寛容な国なのです。


2021年6月25日金曜日

三体Ⅲ 死神永生 (上・下) / 劉 慈欣

 

 前作「黒暗森林」編で人類の窮地は救われ、この後を続けられるのか?と思っていましたが、今回の「死神永生」では後半でいきなりスケールが巨大化します。

途中までは、これは共産党政府の一路一帯を始めとする強硬政策への批判を暗に含んでいるんじゃないのか?と思ってしまいましたが、そういうことではなさそうです。

他人への思いやる優しい心が人類を危機へと陥れてしまう件は、愛は人類を滅ぼすというつもりなのか?と思ってしまいましたが、その後の展開で、これも違いました。

作者は読者の裏をかき続けてくれます。
前半は、読み進む速度が遅々としていたのですが、後半に入ると読む速度が物語の時間の流れと共に加速して行きました。

これだけの規模のハードSFは、日本SFだけでなく欧米のSFでも例があまりないですね。
欧米で話題になるのも納得です。
理論的には無理が多いかなと思いますが。

 

2021年6月13日日曜日

ぼくは縄文大工 石斧でつくる丸木舟と小屋 / 雨宮国広

元々は普通の大工さんだったのが、宮大工になり、更には古代の人々の建築を知りたくて石斧の研究をする内に、縄文時代や旧石器時代の建築物や構造物を再現するのが本業になった方のお話です。

縄文時代の人々が、意外と豊かな生活をしていたことや、日本海を渡って今のシベリアの辺りに進出していたり、黒潮を超えて八丈島との交易を行っていたりしていたことは、遺跡の発掘で分かってはいますが、実際にそのような航海を行える船があったのか(作れたのか)については、結論が出ていません。

著者は縄文時代の工法(といっても分かっていることは少ないので、色々と推定と実権を重ねた上での工法ですが)により、キチンと人が快適に住める家が建てられることを証明され、更には実際に住んでみて生活体験をすることまでされています。

旧石器時代に中国大陸から台湾島、琉球列島を伝って、九州に人々が来ていたのではないかと推測されているのですが、実際に航海が可能なのか、旧石器時代の石器だけで船が作れるのか、という実験にも参加され丸木舟を製作されたそうです。
実際にやってみたいと分からない(というか、長い歴史の間に便利な道具鉄器が発明され、失われてしまった技術が色々と再発見されたらしいです)ことがあるわけで、無事に台湾島から与那国島までを石器のみで製作した丸木舟で渡ることに成功したそうです。

古代の人の知恵と技術の素晴らしさは、現代人類よりも上なんですよ。

 

語ることが許されない 封じられた日本史 / 保江邦夫

一般にオカルト雑誌として有名な「ムー」(Amazon Kindle Unlimitedで最新刊が読めるので、最近は毎号目を通しています)で紹介されていた内容に興味があったので、買ってみました。

著者は理論部地理学の教授で、ご自身でも不思議なことにこういうオカルト紛いの不思議な情報が、自然とピッタリのタイミングで集まってきて、バラバラだったピースがピタリと嵌まるかのように隠された歴史が明らかになったそうです。
日本列島を、歴代の天皇は霊的に防衛されていたのですが、そのために欠かさざる儀礼が明治天皇を最後に失われ、明治天皇崩御後100年でその防衛網が消えてしまうところだったそうな。
色々な経緯により、辛うじてその儀礼式を伝えられていた人が見つかり、そこから天皇家に近しい人へ伝授が行われ、ギリギリのタイミングで今上陛下に儀式を受けて戴くことができ、霊的防衛が復活できたのだすです。

こういうオカルト紛いのことを書くと、まあ99.99%の人は一笑に付すだけでしょうが、子供の頃よりあり得ないものを何度も見、あり得ないことを何度も経験している身としては、見過ごすことはできないのです。
現代の人類が知っている知識など、宇宙の奥深さからすれば、何も知らないのも同然ですからね。
最新の科学では、この宇宙を構成するものの内、我々人類が知っている物質はたったの4.9%と言われているわけで、それからしても人類はこの宇宙の5%弱しか知らないということになります。

2021年6月9日水曜日

世界はゴ冗談 / 筒井 康隆

 大学の時に先輩に「筒井康隆の本を10冊読んだら気が狂うというぞ」と言われたことがあります。
確かにこの不条理極まりない世界を描く論理が微妙にずれて狂気をまき散らしている文章に填まり込んだら気が狂うよな。

まあこれだけ不条理なことを書けるのも、書いている本人が極めてまともからこそですが。

因みに筒井氏がキチガイという噂の元は、ジャズ・ピアニストの山下氏だそうで(本人談)、筒井氏は趣味でドラムを叩かれるのですが、その腕前は完全に一流のプロクラスだそうで、山下氏も何度かセッションをしているそうです。
で、ジャズの世界では凄い演奏すると「キチガイやな(英語の"You’re crazy!"の直訳)」というのが普通なのですが、山下氏が雑誌の編集者に「筒井さんがキチガイって本当ですか?」と聞かれて「もちろんです!」と元気よく答えたのを本気にされたらしいそうで。

でもまあ、この文章を読んだら、書いた人がまともとは思えなくなるのも事実。
ちゃんと読めば、正真正銘まともだからこそ不条理な世界が描けるということに気が付くと思うんですが、それを気づけるだけの理性の持ち主がこの世には殆どいないってことかもね。


オーバーロードの街 / 神林 長平

オーバーロード = Over Lord = 超越的存在 = 神、となるのですが、本作でのオーバーロードとは何物か。

地球に人類が増え過ぎたため、地球の意思が人類を粛正するというストーリーは、小説だけでなく科学的な仮説でも出ることがありますが、神林的オーバーロードとは如何なるものか。

途中までの展開は、文体は神林節なのですが、機龍警察っぽい月村了衛氏が書きそうな雰囲気です。
神林氏の文章って、結構説明が細かくて理解するのに時間が掛かって、ページを捲る手が遅くなりがちです。
結構、すんなりと理解できるシーンがないのが難点で…全体のストーリーは面白いから昔から氏の作品で未読のものを見つけると速攻で購入して読んでいるのですが…未だにちゃんと理解して読めている気がしないです(苦笑


2021年6月1日火曜日

紺碧の死闘 傭兵代理店・改 / 渡辺裕之

さて今回は、くまのプーさんの策謀によって、主人公の中国共産党内の協力者が窮地に陥るというお話です。
お話はともかくとして、習近平の側近や護衛陣はかなり強力なようで、就任以来解放軍から何度も刺客が送られているらしいのですが、悉く事前に計画が漏れて潰されているようです。
#そのためか、突然いなくなる軍幹部が何人もいるそうで。

その焦りからか、中国共産党政府は周辺地域に非常に強引な手法でなんかかんやとやらかしているそうで、そこを欧米諸国に突っ込まれて危うい立場に立たされています。
解放軍が頑張って維尼熊をどうにかしてくれれば、もう少しマシな国になるかも知れないのですけどね。