さて、Schnitzerの2回目です。好きなチューナーだと1回くらいでは終われません(笑)
Schnitzerの現社長のヘルベルト氏の写真とインタビューを雑誌で見たことがあるんですが、この人の顔は好きです。といっても特にハンサムって訳じゃないですよ。如何にもドイツの田舎の真面目で実直な人のいいオジサンという顔なんです。インタビューもそうでしたが、写真を見たときに「ああ、この人が作っているからか」とSchnitzerの製品が、玄人好みの地味だが信頼の置けそうな雰囲気を持つ理由が判った気がしました。
正直過ぎて商売が下手そうな感じの人で、前にも書きましたが、事実下手ですからね(笑)。根からの技術屋で、販売のために世界中を飛び回っているより、ガレージやサーキットのピットで油まみれになる方が好きなんじゃないですかねぇ?本当にそういう感じの人です。
だからACと提携する前のSchnitzerの製品ってほんと地味でしたよ。中身で勝負!という感じの方が強かったです。
エンジンチューンに関しても信頼性を第一にしていたようです。六気筒エンジンというのは、3次の捻り共振という現象が、どのエンジンでも約6,500〜7,000rpm付近で生じます。これを避けるため、BMWでは6気筒のレブリミットは6,500rpmに設定されています。これをALPINAは6,800rpmまで上げ、Schnitzerは6,300rpmまで下げていました。普通の人ならノーマルよりレブリミットが低いなんて、技術がないんだって思うでしょうね。それでも敢えて下げているところが、Schnitzerの実直なところを表しているような気がします。特にドイツは速度無制限のアウトバーンの国ですから、日本とは異なり、こういうチューニングカーに乗る人は、レブリミットが常用域なんです。レブリミットにタコメーターの針を止めたまま、数時間走る。そういう走りを毎日ごく普通に行っているんです。それを考えると、パワーを上げて、レブまで上げるのが正しいとは思えません。
私はこういうSchnitzerの真面目さが好きです。
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