ALPINA、Schnitzerとくれば、次はHartgeですね。
Hartgeも元々は社長のヘルベルト氏が、趣味でレースをやっていたところから始まっています。昨日の話に出たように、ドイツでも有数のBMWディーラーであるコールは、Hartgeとの契約をしており、Hartgeの販売をサポートしていました。この頃は、日本でも京都のトミタオートが代理店を行っており、かなり人気があったようです。
しかしコールとの契約が切れ、日本でも代理店がトミタオートからシライに変更になった頃から、あまり名前を聞かなくなってなっていました。Hartge自体の活動が低迷していたのかというとそうではなく、フランスのカーメーカーから大量のエンジン納入を依頼されたり、ヘルベルト氏の弟がBENZのチューニング(カールソンといえば判るでしょう)を始めたりと、色々と忙しかったようです。それも一段落して、またBMWのチューニングに専念するようですので、これからの活躍に期待しましょう。
社長のヘルベルト氏は、如何にも厳格で頑固なドイツの技術者という感じの人です。なにしろ有名な言葉に「なぜ車の中に木が必要なんだ?木は森にあればいい」というのがあり、現にHartgeにはウッドパーツがありませんでした。
#最近は出ているというような話を聞いたんですが、私はまだ確認できていません。
そういう人の作るものですから、デザインもシンプルで実用的な面に重点が置かれているように感じます。Hartgeのリアスポイラー欲しいんですよ。私はこういうシンプルで実用的なデザインに、心惹かれるんです。
Hartgeの最近の目玉は、エンジンのストロークを伸ばす特許です。その名もずばり「ハルトゲパテント(ハルトゲの特許)」と名付けられた技術は、ブロックとヘッドの間に薄いブロックを挟み、ストロークアップに対応するというものです。
最近のエンジンは、BMWに限らずどこのメーカーでも、軽量化のためボアをギリギリまで拡大しているので、排気量アップのためにはストロークを伸ばすしかありません。しかしストロークアップもブロックの高さに制限がありますから、あまりできません。また無理にストロークを伸ばすと、ストロークに対するコンロッド長が短くなってしまい、コンロッドの角度がキツクなり、ピストンが首振りしやすくなり、好ましくありません。そういう問題を、このハルトゲパテントは解決してくれます。
これと同じものが、実は日本のチューナーからも出ています。BMW用ではなくて国産車用ですけどね。
Hartgeは見た目は地味だけど中身が凄い、というのが好きな方にはお勧めのチューナーです。
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