2000年7月14日金曜日

【BMW雑記帳】再び衝突安全性について

週末出掛けるので、今週は金曜日晩のアップです。しかし、そろそろネタが尽きてきた(笑)
今日は再び車の安全性についてです。
ちょっと古い話ですが、1ヶ月ほどいくつかの週刊誌に、運輸省(の下部団体?)が測定した国産車の衝突安全性能の表が公開されていました。それを見るとクラウンはミラ並みの安全性なのですね(笑)。いや、正確にはミラがクラウン並みの安全性を持っていると誉めるべきでしょうか。
運輸省のこの試験結果は、 http://www.motnet.go.jp/carinf/ast/ast_m_11.htm で公表されているので、ご覧になってみてください。
BENZのCクラスが1台テストされていますが、結果はあまりよくないですね。BMWはありませんでした。
ちなみに日本での衝突安全性試験は、フルラップと呼ばれる米国方式で、オフセットと呼ばれる欧州方式とは違っています。
フルラップは、試験用のコンクリート壁に車の正面全てを衝突させるやり方です。これに対して、オフセット方式はコンクリート壁に車の正面半分を衝突させるやり方です。
これどちらが厳しいかというと、オフセット方式なんです。また実際の事故に近いのはどちらかというと、もちろんオフセット方式です。本当は両方を行うのがいいんでしょうけど、試験には車1台を潰してしまいますし、側面衝突試験も行いますので、コスト的にどちらかを選択することになってしまうんでしょうね。
日本の事故の実態は米国より欧州に近いのですが、日本のお役所は米国に右倣えしかしませんので、米国方式なわけです。国民の生命より、米国との関係維持の方が大事な日本政府らしい選択です(笑)って、笑ってる場合じゃないですけどね。
この方式の違いで、一時期ロータスエリーゼやスーパーセブンなどが輸入できなくなる事態になったことはご存知かと思います。米国でフルラップ方式で実施した試験結果は、そのまま日本でも使用できるのです。が、欧州でオフセット方式で行った試験は、認められません。 (米国ではオフセットの試験結果を認めているかどうかは知りません)
このため欧州のメーカーは、日本に輸出するために別途フルラップ試験も行う必要があるのです。しかし少量生産のメーカーにとっては、これは大変な負担です。このため一時期輸入ができなくなっていたのですが、欧州政府からの圧力が功を相し、少量生産車の輸入はうやむやのうちに認められるようになったみたいです。
まあ、こんな政府の指導の元で製造をしているメーカーの車の安全性って本当のところはどうなんでしょうかねぇ?
ちなみにtiは、MLの仲間で数名実際に衝突試験を行った人がいますが、車は全損でも本人はむち打ちなどの怪我一つなかったそうです。再現性がありますので、結構安全な模様です。

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