以前からよく言われるのですが、私の写真を見た方達から「どうしてこんなに色がいいんですか?」という質問を受けます。プリント、スキャンに関わらずです。
私としては特別なことは何もしていないんですけどねぇ...。まあ質問してもらうにしても、自分の撮ったポジを持って来て「どうでしょうか?」と聞かれれば、まだアドバイスのしようはあるんですが、そういうものが何にもない状態で「どうすればいいんですか?」と聞かれても答えようがないですからねぇ...。
答えようがないでは話にならないんで、敢えて書きますと、いい色を出すために必要なことは露出をキチンと合わせる以外にないでしょうね。
スキャンにしてもプリントにしても、露出がキチンと出ていると、色もトーンも綺麗に出ます。これはポジだけではなく、ネガでもそうです。ですから、まずは露出をキチンと合わせることから始める必要があるでしょうね。
皆さんは露出はどうやって決めてますか?カメラ任せですか?だとしたら露出はちゃんと出ないです。
そもそも露出が合うとはどういうことでしょうか?18%グレイカードをフィルム上でも18%グレイに写すことでしょうか?それもあるでしょうけど、露出が合うというのは自分のイメージ通りのトーンが出ることではないでしょうか?自分がどういう色を、トーンを出したいか、まずはそれをキチンを持っていないとダメです。その上で、そういう色やトーンがどうやったら出るかを考えていかないとダメですよね?
じゃあ、色やトーンをどうやってコントロールするのか?という質問が出て来るんでしょうけど、文章でちょこちょこっと説明して判るようなもんじゃないです。
まずは、自分の好きな色とトーンが出るレンズとフィルムを見つけることです。これは他人に聞いても判りませんよ。あなた自身の好みはあなたから知らないのですから。
レンズはこの世の全てのものを自分で試すのは不可能ですから、色々な写真展を見に行って、これはというのを探すことから始めるしかないでしょう。まあ雑誌のグラビアでもいいですけどね。オフ会などに行けば、レンズを貸してくれる人は一杯いますから、そういう機会を利用する手もあります。で、これはというレンズがあったら、それを買って試して見る。
フィルムなどは大して高い物でもないし簡単にテストできるんだから、新しいフィルムが出たらシノゴの言わず、とにかく試してみることですね。+2〜−2EVの範囲で、0.5EVステップで露出を変えて、テストして見て下さい。その中で、自分のイメージに合う露出を掴みます。そうやって自分で試さないと、自分のトーンや色は見付けることはできません。
それからポジをダイレクトプリントする場合ですが、プロジェクターで最適な露出とダイレクトプリントに最適な露出は異なっているように思います。この辺も研究して見て下さい。
0 件のコメント:
コメントを投稿