2003年11月22日土曜日

妖説太閤記(下)

山田 風太郎 著 講談社文庫
下巻は、秀吉の天下取りから死までを描きます。
上巻がトントン拍子に出世していく英雄の物語ならば、下巻は権力維持に普請する亡者の物語になるでしょう。
信長殺害の主犯が誰かに関わらず、豊臣秀吉の人生は、信長存命中とそれ以後では全く違った物ですから、それがそのまま物語の展開として忠実に反映されているのでしょう。
人は権力を握ると途端に醜くなりますが、この物語はそこが主眼なのでしょうか?

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