2003年11月5日水曜日

Carl Zeissレンズ

ネットで知り合った写真仲間が、趣味で作成していたCarl Zeissレンズを中心とした機材解説のサイトを、閉鎖することになりました。


彼がそれまでにCarl Zeissレンズに対して抱いていた憧憬のようなものが、近頃は感じられなくなったため、サイト閉鎖を決めたとのことです。
SONY のビデオカメラやデジカメに採用されるようになって、極一般の人達にも知られるようになったCarl Zeissレンズ。古くから写真を趣味にしている者には、Leicaと並ぶ垂涎の的でした。70年代に、カメラ本体を日本のメーカーに開発製造を移管、同時にレンズも日本での製造を一部開始。これにより日本のマニアには、容易にCarl Zeissレンズが楽しめることとなり、早30年近くが経ちます。
写真を趣味とする人達には、Carl Zeissレンズに対する伝説がまことしやかに語られ続け、今でも写真雑誌はその神話を伝え続けます。
しかし、30年前の神話が未だに通用するほど、世の中は甘くありません。確かに最新設計のレンズは高性能を誇ります。が、30年前に設計されたレンズは、既に数値的性能では日本メーカーの最新レンズに及びません。
私は今でも古いものを含めて、Carl Zeissレンズが好きですが、実際の所、使うのは新しいものが多くなって来ています。神話や伝説を、見直す時期が来ているのかも知れません。

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