2004年5月22日土曜日

ペトロシアンの方程式(上)

新潮社文庫刊 ビル・ネイピア著 藤田 佳澄 訳
地球の大気に含まれる極微量の三重水素などの同位体の核反応を引き起こして、地球を瞬時にして燃やし尽くしてしまう、というアイデアがあるそうです。そのためには現実離れした高温高圧が必要なのですが、マンハッタン計画に参加していたドイツからの亡命科学者ペトロシアンが、そのアイデアを実現可能にしていて、そのメモを巡って...という物語です。
ペトロンシアンという科学者が実在したのかどうか、ググったのですが、それらしき人は引っ掛かりませんでした。この本の感想ばかりで(笑)
作者は比較的最近デビューした方で、本作はまだ2作目のようです。しかしながら、アイデアといい、文章力といい、なかなかのものです。下巻を読み終わったら、すぐに第1作目を探して見たくなっています。

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