今月のモーターマガジンが「BMWの謎を解く」と題した第一特集を掲載しています。カラーページ42頁という大特集です。またMINIの特集も大々的に行われています。
モーターマガジンは、先頃からドイツの車雑誌の翻訳記事を別冊付録で付けるようになっているのですが、そちらでもBMWとそのライバル対決の記事があります。
またその付録の中で、ゲトラクが自社で開発した新しい4WDトランスファーのデモンストレーションのため、MINIを4WD化したプロトタイプの記事が出ています。
このトランスファーがユニークなのは、通常のFFベース4WDだと通常はFF状態でスリップすると後輪へ駆動力を回すのに対して、通常はリア駆動でスリップすると前輪へ駆動力を回す点でしょうね。
更にフロントはデフがなく、左右別々のクラッチで駆動力配分を行う点です。これは先頃HONDAが発売したプレリュード4WDと、前輪後輪の関係が逆になったものと解釈できるように思います。
実際にBMWがこのトランスファーを採用したMINIを発売するかどうかは不明ですが、ノーマルと改造4WDのアンダーフロアの写真を見ると、MINIのシャーシは最初からドライブシャフトを通すつもりで設計されているのではないかと思えるくらい余裕のあるフロアトンネルが大きいのです。そのお陰で、このプロトタイプの製作はそれ程難しくはなく、排気パイプをずらすだけでドライブシャフトを通すスペースが確保できたそうです。
それを考えると、MINIは最初から4WD化する計画があったと考えても間違いはなさそうです。
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