2006年2月3日金曜日

黄金の華




文藝春秋文庫刊 火坂 雅志 著
豊臣政権末期に徳川家康に徴用されて、金座銀座の支配に付いていた後藤庄三郎の半生を描いた物語です。
金地院崇伝の時もそうですが、時代の陰に埋もれて忘れられているが、その時代に欠くことのできなかった人物を、掘り起こす氏の探求心には感服させられてしまいます。
本書の主人公後藤庄三郎にしても、この時代にこのような人物がいたのかと感心することしきり。
今の時代、金に目の眩んだというか金にしか興味のない人が増えている中に、この書が一石を投じる存在ではないかと思います。

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