Motor MagazineがGOLF R32 vs 130iMを小特集しています。
R32というとスカイラインを連想してしまうので、どうもGOLFのモデル名がR32というのは馴染めません。なんでVR32じゃないんだ?
今月もマガジンXを買ってしまいました。
BMW関係の記事は、1シリーズのカブリオレのスクープが掲載されています。3シリーズっぽい偽装がされていますが。
カブリオレまで用意されているということは、1シリーズは3や5並みにボディバリエーションが増えそうですね。となると、ガソリンが高騰して小型車の需要が高まっている北米でも発売されることになるんでしょうか?そうなれば、M社も130iMなどでお茶を濁さずに、本格的なMシリーズを開発して来るはずですが。
さて、そのマガジンXですが、車雑誌の中で、メーカーや用品関係、販売店の広告がないのは、この雑誌くらいですよね。その代わりに怪しい広告が多いのですが。
通常雑誌の儲けって売り上げで出ると思っている人が多いですが、実際には広告費で雑誌社の儲けが決まるんです。ですから、車雑誌に限らず、広告主の気に触るような記事は書けません。中にはいかにもテストレポートのような体裁をしているけど、広告費を貰って書かれている広告記事もあるくらいです。最近はそういう記事には、ページの隅に広告であるという旨が記載されるようになりましたけどね。
つまり車メーカーの広告が満載の通常の車雑誌の記事はあまり当てにならないというわけです。対してマガジンXは広告がない分、カーメーカーに対して遠慮することなしに、自由に好きに記事が書けるわけです。
今月ではボルボやジャガーのインポータであるPAGについてのディーラに対する仕打ちが書かれています。
海外のメーカーが日本に販売子会社を作って契約ディーラに卸すという形は、今では当たり前になりましたが、つい15〜20年前までは、丸紅なんかの商社やヤナセなどの大手販売会社がインポータをしていました。
我らがBMWも20年前まではバルコムという商社が輸入代理店をしていたのですが、それをBMW Japanという子会社を設置して、正規ディーラとして契約した販売会社に卸すということを始めたわけです。またディーラに対して、当時流行のCI(コーポレーテッド・イメージ)戦略で、BMWの指定に従った店舗作りを求めらたのも、当時としては画期的な出来事でした。折からのバブル景気もあって、BMWは売れに売れて、インポータは100%子会社にしてディーラの店舗を統制する戦略は大成功しました。
この成功を横目で眺めていたダイムラー・ベンツは、それまで蜜月関係にあったヤナセから輸入代理店の権利を奪い、ダイムラー・ベンツ・ジャパンを設立して正規代理店契約をしたディーラに卸すという、BMWの戦略をそのまま実行して成功しました。
当然他のメーカーは我も我もと、次々とインポータとなる子会社を設立し、正規ディーラ契約を結ぶようになります。お陰でヤナセ(正確にはインポータをしていたのは、ウェスタン自動車という同じオーナーが経営する別会社ですが)は苦労して築いたインポータとしての地位から、唯の正規ディーラになってしまいました。ヤナセがベンツ、VW、OPELなどのインポータとして苦労して、ブランドイメージを確立して輸入台数が増えると、それだけ売れるならとメーカーが子会社を設立してインポータの権利を奪われるのだから堪らないと思います。
正規ディーラとなった販売会社も、正規ディーラとしての看板を掲げられるかどうかはインポータ次第で、BMWでも毎年新規に正規ディーラが誕生する反面、正規ディーラの契約を打ち切られる販売会社もあります。
マガジンXで記事になっているのは、PAGが設立する以前からボルボやジャガーの販売店であった老舗が、突然正規ディーラ権を奪われ、その上ディーラーの顧客にPAGが(ディーラに無断で)勝手に店舗閉店の案内を送ったそうです。正規ディーラとしての契約がなくなったからといって、販売店がなくなるわけではないのですが、それを店が潰れたと顧客に伝えたのです。
ボルボを一流ブランドに育てたのは、その老舗ディーラだといわれており、ボルボがフォードに買収される以前は、そのような仕打ちは考えられなかったのですけどね。PAJに出向できているフォードの社員社長では、ボルボやジャガーのブランドを大切に育てていく気も、日本のユーザーを大切にしようという気もないようです。
ボルボは親友が昔から好きで乗り続けていまして、私もステーションワゴンを買うならボルボだなと思っているのですが、今回の話を聞いてPAG系の車(ボルボ、ジャガー、アストン)はもう日本では駄目だなと感じましたよ。
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