大阪城を始めとして、戦国時代に建てられた城の石垣を見るたびに、一体どうやって組んだのかと不思議に思います。ピラミッドみたいに綺麗な四角に切り揃えてあるわけではなく、自然石の不揃いなままをきっちりと組み合わせて形を造り上げるのですが、どうやってあんな組み合わせを考えられるのだろうかと不思議で仕方がありません。そうか?と思われた方は、今度城の石垣を見る機会がありましたら、どうやって組み合わせを決めるのかという視点で眺めてみてください。
さて、本作はその石垣を築いた「穴太衆」と呼ばれる石組み職人の物語です。石組みの集団は他にもいたようですが、穴太衆の組む石垣は特に頑丈で、穴太衆が関わった城は落とすのに苦労するとか。
そのためか、信長や秀吉等は穴太の職人衆を非常に大切に扱ったようです。
スーツの話でもそうですが、現代では職人の優れた技を理解する人がほとんどおらず、そのため後継が育たず、どんどん技術が失われていってしまうのは、残念です。
天下城〈下〉
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