2007年1月1日月曜日

【ZEISSコラム】 Distagon f2/35mm ZF

謹賀新年。
昨年の「ZeissがNikon-Fマウントレンズを発売」というのは、我々Zeissレンズ好きには非常にうれしい出来事でした。
P50/1.4とP85/1.4が、トップを切ったわけですが、この2本はヤシカ・コンタックスのレンズの焼き直しということで、ちょっと物足りないものもありました。もちろん性能は抜群なのですが、どうせなら最新の設計技術で新設計のものをという希望もありますので。
しかしZeissはしっかりとその希望にも答えてくれ、フォトキナでは4本の新設計ZFレンズを発表してくれました。
発表直後に、行き付けのカメラ屋さんに「S5ProとZFの4本、予約お願いしますね」と頼んでおいたくらい、期待したレンズです。

12月に、D35/2がまずは発売になり、引き取ってきました。今回は、Planarの2本の時のように、初期流通量が少なく入手困難ということもなく、十分な量が入荷になったそうです。Planarの2本も、今ではカメラ屋さんに常に在庫があるようです。コシナがZeissクオリティの製造に慣れて来たのでしょうね。
店頭にて渡されたレンズを、ルーペ方式(通常のボディ側を対物側にし、通常の対物側から覗いてルーペとして使ってみる)で、適当な印刷物を覗いてみた所、これまで見た中でもトップクラスの鮮やかな画像が目に飛び込んできました。思わず店員さんに「これむちゃくちゃシャープですね!」とつぶやいた程です。

さて、実際に撮影してみたところ、かなりシャープなのですが、35mmでf2というスペックもあって、ピントの山が掴みにくいです。おまけにフォーカスリングがかなり早い(ちょっと捻っただけでピント位置が大きくずれる)ため、余計にピントが合わせ辛い。
できあがってきた画像は素晴らしいのですが、これは開放でピントを合わせるのは、かなり至難の業ですよ。

作例は、S3Pro ISO400 f2 1/45 最短、C1Proのデフォルト設定で現像後、縮小してちょっとだけアンシャープマスクを掛けています。目にピントを合わせたつもりですが、ひげの方に行ってしまいました。
手前の畳目を見れば、ピントの薄さがよく判ると思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿