2007年4月9日月曜日

【ZEISSコラム】 Carl Zeiss Makro-Planar T* F2/50mm ZF

Nikon-FマウントのCarl Zeissレンズが登場して約1年。5本目の本レンズはマクロレンズです。
1/2までの倍率ということで不満を持つ方も多いようですが、1/1まで対応したらしたで「でかすぎる!1/2まででいいからもっと小さく軽くしてくれないと」という文句がでるのも明らかなので、まあこれはこれでいいんじゃないでしょうか。
手に取った感じとフォーカシング時のレンズの移動具合から、フロートではないように見えるのですが、取扱説明書には「フローティングエレメント採用」とあります。

本日やっと予約していたのを引き取りに行ってきまして、そのまま手近なものをちょっと撮影してみたのですが、最短(24cm)ではピントが微妙すぎて、手持ちでは全然ピントが合わせられませんでした。やっぱりマクロ撮影にはしっかりとした三脚が必須ですね。
フロートになっているだけあって、撮影距離で実効F値が変化することはないようです。が、これまでのZFレンズ4本と同様に、開放F値の実効値が公称値よりも1/2EV低いようで、f2.4が実効のようです。こういう設計をすると、オート露出の時に開放での測光値と実際に絞り込んだときの露出値が1/2EVずれて、オーバーになるんですが...誰もそのことに対して何も言わないのは何故?
私はマニュアルでしか撮影していないから、あまり関係ないといえばないのですが。デジカメでテスト撮影して、ヒストグラムを確認して露出決めてますので。それでも絞りを変えたりはしますから、開放と絞ったときで1/2EVずれるのは、頭で計算する時に面倒なので、困りものです。

開放最短(24cm 1:2)での作例です。花びらにピントを合わせようとしたのですが、身体がブレて合いませんでした。

被写体が小さいので拡大率が大きくないように見えますが、通常の50mmレンズの最短と同じ程度の距離(40cm)だと倍率は1:5で、こういう感じです。

いずれもS5Proで、フィルムシミュレーションF1cでもJPEG出力を縮小しただけです。

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