2007年8月12日日曜日

〈数理を楽しむ〉シリーズ 黒体と量子猫 1&2 / ジェニファー・ウーレット



「文系の方にも判りやすい」というのが謳い文句の科学の歴史解説書ですが、訳の判らない間違った映画や小説からの引用と比喩が大半を占めていて、これで一体何をどう判った気になれるのか不思議です。読んでいて、作者が読者に伝えたいのが何かがさっぱり判りませんでした。
訳の質も問題ないのかも知れませんが、サイエンス・ライターの肩書きを持つ作者の経歴はどうも疑わしく思えてしまいます。文章も話があちらこちらに飛びまくりでまとまりがなく、読みにくい理解しにくいことこの上なし。
なんとか根性で最後まで目を通しましたが、内容がさっぱり頭に残ってません。
こういうレベルで「判りやすい」などという帯を付けるから、科学は難しいという誤解が益々広がることになるんだよなぁ。



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