2007年9月15日土曜日

夜の翼 / ロバート・シルヴァーバーグ



世界SF大会が横浜で開催される(というかもう終わってますが)ということで、あちらこちらの書店で記念のSF小説セールをやっています。山積みになった新旧様々のSF小説から○○賞受賞というのをいくつか適当に買ってきました。
本作はヒューゴ賞/アポロ賞を受賞した作品で、1969年に出版されています。日本語訳は1977年発刊だそうですが。
大学の時に先輩から「とある作家が共同で事務所借りていたけど、同居作家が朝来るなりタイプライターの音を立て始め、12時になるとピタッと止めて昼ご飯を食べに行き、戻るとまたタイプライターの音が始まり、17時になるとピタッと止まって帰宅する。それに耐えられずに同居を止めた」という逸話を聞かせてくれたことがありますが、その時間にピッタリとタイプライターの音を立て続けていた作家が、本作の著者ロバート・シルヴァーバーグでした。
それはそれで凄いことなのですが、多産な作家って内容がないようなことが多くて、あまり好きではありません。本作も文章は面白いし、読み進めていく間は次に何が出てくるかと楽しめるのですが、最後はちょっと肩すかしを食らった気分です。



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