2007年12月3日月曜日

【D3コラム】D3にも不満はあるが

銀塩で長年35mmカメラを使用してきた身には、ちゃんと焦点距離と画角が一致するのはありがたいですわ。
D3の一大特徴である連写モードはまだちゃんと使ってません。一応、Makro-Planar100/2ZFが、9コマ/秒の連写かましても絞りが壊れずに追従してくれるのは確かめましたが。来週ポートレート撮影会に行くので、その時に本格テストですね。
高感度でのノイズの少なさも、RAW現像だとJPEG程は恩恵を受けられないのですが、それよりもラチュードの広さのお陰できちんと現像すれば問題なくなります。
使い心地とか操作性は、D1XやD2Hの延長上にあって、D1/D2シリーズを使っていた人なら、何の違和感もなくそのまま使えますね。D2Hに比べてミラーショックが少なくて、ぶれにくいのはありがたいです。

今のところ不満といえば、ブラケット設定に感度ブラケットがない、ことくらいでしょうか。
これだけISO感度変更による画質差が少ないのならば、是非感度ブラケットができるようにして欲しいです。
写真表現は、焦点距離、絞り値、シャッター速度で決まると言っても過言ではなく、銀塩時代にはISO感度が一定のため、絞り値とシャッター速度の組み合わせは自由には選べなかったわけです。もちろん状況によって感度の異なるフィルムを選んだり、増減感で感度変更したりとかはできましたが、フィルム1本単位の変更ですし、なにより描写の変化が大きくて、事実上無理がありました。
デジタル時代になっても、ISO感度を変更して描写が変化しない領域というのは狭く、最近になって広い領域でISO感度を自由に変更して使えるようになってきて、一部の機種では感度ブラケットが使えるとかと聞いた気がします。
D3には自動ISO感度設定というのがあるので、それを使えば(もちろん限度はありますが)絞りとシャッター速度の組み合わせを自由に決められます。
残念ながら、D3はプロ用のためか、これまでの露出の概念から外れるような操作設定がなく、その点は非常に残念です。

ファームの変更で対応できるものだと思いますので、是非Nikonさんには対応をして戴きたいです。


それ以外に問題というと、RAW現像ソフトですか。
付属のNXはまだインストールしていません。
Silkypixはカラーマネージメントに対応してくれていなくて、色がちゃんと出ないので、買ったけど使ってません。
常用のCaptureOneは、Version4 Beta2が一応対応しているのですが、認識するのに異様なくらいの時間が掛かって、事実上使えません。
で、取り敢えずはLightroom使ってます。これは色はまあちゃんと出るのですが、使いにくいのですよね。
早くCaptureOne Pro 4が出て、D3に完全対応してくれないかなぁ。
(2007/12/05追記)
Silkypixですが、D3対応の最新EarlyPreview版3.0.15をインストールして試してみたところ、ディスプレイ・カラーマネージメントの対応はOKになっていました。
また以前は、RAWのパラメータの色空間を無視して出力の色空間を常にsRGBになっていたのも解消されて、RAWのパラメータの設定になるようになっていました。
これならば何の不満もありません。速度もまあまあですし。

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