車とは全然関係ないのですが、フィギュアスケート4大大陸で優勝された高橋、浅田両選手の演技は素晴らしかったですね。20年前にはやろうとすることさえ考えられなかった4回転を2回も決めたり、ビールマン以外には誰もできなかった独特のスピンも当たり前のように使われています。
25年程前、日本では渡辺絵美さんが銀盤の妖精と持て囃されていた頃は、女子で3回転ジャンプを成功させれば優勝できました。が、今では女子でも3回転ジャンプは決めて当たり前で、(今回は失敗してしまいましたけど)4回転を飛べる安藤選手なんかもいるくらいで、人間の進歩というのは凄いものだなと思わされました。
さて、世界中の高性能カーの多くで使われているマーレーのピストン。ランエボXでも使用されているそうで、これまで(のマーレー製でないピストンで)は全数X線検査をしていたのが不要になってコストダウンになったのだとか。
昔々、バイクチューニングで有名なヨシムラが、レースでスズキ油冷エンジンのピストンの焼付けに悩まされていたときに、マーレー製ピストンを使うことになった話を読んだことがあります。
親子3代(つまり爺ちゃん、父ちゃん、息子)でやっている工場で、頼んでしばらくすると「これを組んで回したら、送り返してくれ」とピストンが1セット送られて来たそうです。そのとおりに送り返した後に「これを使え」と本番用のピストンが送られてきて、それを使ったらピタっと焼付けがなくなったのだとか。
こういうのを職人技というのでしょうね。その技が一子相伝(笑)で親から子に伝えられているのでしょうか、それから20年以上経つ今でもマーレーは世界最高のピストンを造り続けていると。
日本でもこういう技を持った職人さんというのは大勢いると思うのですが、性能が低くても安いものを求めるユーザーとメーカーがほとんどの世の中では、こういう職人技術は廃れていく一方なのでしょうねぇ。
そんな話とは全然関係なくMaseratiの書籍。
0 件のコメント:
コメントを投稿