2008年5月20日火曜日

センチュリー シリコンディスクビルダー



以前からCompactFlashを使ってSSDを構築するアダプタはありましたが、SATAに対応したものはこれが初めてだと思います。センチュリーのアダプタは、3枚のCFをRAID0構成にして高速化を図れるので欲しいと思っていたのですが、パラレルATA対応のしかなく、それもすぐに売り切れてしばらく品切れ状態だったのです。今回SATAに対応した SDB25CFS/R5 が発売になりましたので、買って見ました。
これに組み合わせるCFをどうしようかとかなり悩みましたが、ATP ProMax II CF 300X 8GBを選びました。日本では現在3万円前後なのですが、米国から通販すると1.5万円くらいなのです。書き込み速度でいうとSandisk ExtremeIVかDocatiEditionですけど、2万円くらいするので、3枚買うとなるとちょっと金額的に高速SSD32GBが買えるくらいになってしまいますので、次に書き込みが高速なのということでATPを選びました。

しかし...CF3枚でRAID0にしてもあまり速くないです。7200rpmの高速なHDDと同じくらいしか性能がでない。シーケンシャルのReadが90MB/secくらい、Writeが75MB/secくらいです。仕事用のPCは、7200rpmHDDを4台でRAID0構築と2台でRAID0構築の2台を使っているのですが、4台どころか2台にも追いつきません。SSDはランダムRead/Writeが高速という評判でしたが、それも通常のHDD1台程度の性能しか出ていません。



一つはATP ProMaxIIの特性のようですが、ランダムWriteが枚数を増やしてもほとんど速くならないのです。DocatiEditionは1枚と2枚では、ほぼ倍に近い測定値が出ますので、ATP固有の問題だと思われます。
もう一つはシリコンビルダーの特性だと思いますが、90MB/sec辺りでコントローラの性能が飽和するらしく、2枚と3枚のシーケンシャルRead/Writeの性能差があまりないのです。
実際にプログラムのビルド作業をしてみましたが、HDD4台RAID0でビルド作業した時は1時間40分程度のものが、ATP ProMaxII3枚 RAID0の場合は2時間40分掛かりました。これでいってもおおよそHDD2台のRAID0と同等程度の性能かと思われます。
2.5inサイズなので、ノートPCや小型PCなどでは性能的なアドバンテージがあると思いますが、複数台のHDDを搭載可能な場合は、HDD RAID0を構成する方が、コスト的にも性能的にも有利です。

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