SFミステリー小説です。作者のデビュー作とのことですが、未来世界の設定といい、ストーリーの構成といい、よくできていて、フィリップ・K・ディック賞を受賞したというのも納得できます。
主人公が日系の未来人ということで、何となく親しみも湧くのですが、イギリス人の作者の日本観ってのはやっぱいこんなもんかという部分も多くてねぇ。
主人公の名前が「タケシ・コバッチ」なので、最初は日系ロシア人なのかなと思いましたが、読み進んでいってもロシア人を思わせるような描写が一切ないので、日本人でよくある「コバッチ」という渾名をファミリーネームと勘違いしているのかも。
ま、そういうこととは関係なく、文句なしに面白いです。
タケシを主人公にした続編も既に2作出版されているそうなので、そちらの方も文庫化が待ち遠しいです。
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