広島の牡蠣養殖をしている人達が、森林の整備や植林をしている話は知っていましたが、気仙沼の牡蠣養殖の方も同様に森林の植樹をし保護することで、牡蠣の成長を促進していることは初耳でした。
本書の筆者は、気仙沼で牡蠣養殖をされているのですが、養殖場のある湾口の上流の森林と海の生物の成長の関連について調べて、森林から海へと流れてくる鉄分が決め手であるという学説があることを知り、それの追跡調査をされているとのこと。
沈没船がよい魚礁になることは知られていますが、鉄製の船でないと駄目だそうで、ジュラルミン製の戦闘機などは全く海藻類が付着せずに、海の中でも綺麗なままなのだとか。
鉄と炭素を混合したものを海に沈めるだけで、植物性プランクトンが増え、それを食べる動物性プランクトンが増え、それを食べる魚介類が増えると。
また海の植物性プランクトンは、地球の二酸化炭素->酸素生成の大半を担っており、植物性プランクトンが増えることで地球の二酸化炭素の増大を防げます。
この学説の正しさが確認され、世に広まれば、二酸化炭素の増大を防げ、かつ食料問題も軽減されることになります。
海藻類から糖類を生成し、それからアルコールを低コストで得ることも可能なので、燃料問題も解決しそうです。
資源問題が解決できれば、世界は平和になる...のかな?
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