ヘッドフォン出力で聴くとモスキート音が聞こえるというのが話題になっています。
RCA端子からだと聞こえる場合と聞こえない場合があるそうですが、家のMac miniとSTAXのコンデンサヘッドフォンでは聞こえませんでした。
モスキート音は、USB電源の5Vをアナログ電源の12Vに昇圧するDC/DCコンバータの出力に、コンバータの発振周波数のリップルが大量に乗っているためというのが原因です。
これを回避するための方法の一つに、DC/DCコンバータの発振周波数を上げてやるという方法を、何人かの方が試されているようです。
C11に使われている1000pFを小容量のものに置き換えれば、発振周波数は上がってくれます。
ただ、単純に周波数を上げると電源変換効率が悪くなるので、そちらの兼ね合いもあって現在の値に決められていると思うので、その点がちょっと心配でしたが、120pFに替えてみたところ、ちゃんと12Vが出力され、再生も問題なくできています。
この改造をする前に、世間で音がいいと話題のMUSE 8820 104に、バッファアンプを入れ替えてみましたが、解像度は上がるものの、高音域がキツイ感じになって、ボーカルのサシスセソに寄生発振のような付帯音がまとわりつくようになってしまいました。
先のモスキート音のせいかと思って、発振周波数を上げてみましたが、全体的な歪みっぽさは減ったものの、サ行の付帯音は変わらず。
で、また最初に入れ替えて気に入っていたC-MOS OPAmp JRC 7043Dに戻してみたところ、サ行の付帯音はかなり減りました。
電源の発振周波数を上げたお陰で、全体的な歪みっぽい音もMUSEと同様に改善されてます。
電源に関しては他にも色々と弄りたいところがあるのですが、USB電源からのDC/DCコンバータを改造するのは、チップコンデンサの半田付けが非常に面倒で大変なので、外部電源方式に切り替えようかと考えています。
今考えているのは、006Pの9V電池2個で12Vから18Vに電源電圧を上げてやろうかと。
006Pは、ギターエフェクター用にニッケル水素のを持っているので、それを使うと8.4Vなので16.8Vとなって、アナログ部に与える電源電圧としてはちょうどよいところに来るので、よいかなと。
Stereo誌はもう1冊入手しているので、そちらの方で、電池改造を試してみたいと思います。
そちらだとMUSEの本来の力が発揮できるかも。
(2013/01/03 16:30追記)
C-MOS OPAmp JRC 7043Dの電源電圧は規格上7Vまでで、LXU-OT2のアナログ部電源電圧12Vは、耐圧を大幅に超えていますので、壊れる可能性があります。
私が使用していた個体は、12Vには耐えてくれていましたが、電源電圧18Vに上げたところあっさりと壊れてしまいました。
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