2013年1月19日土曜日

SIGMA 35mm F1.4 DG HSM



創業社長さんがお亡くなりになり、息子さんが跡を継いで、SIGMA GLOBAL VISIONというレンズの製品ラインアップを、Comtemporary/Art/Aportの3つに分けて開発・発売するというコンセプトを打ち出されました。
その第一弾として、Artラインの35mm/F1.4が発売になったのですが、SIGMAマウントとEFマウントが先行で発売になって、Nikon-Fマウントはこの度やっとの登場です。

いつもの行き付けのカメラ屋さんから入荷の連絡を受け、下取りにあまり使っていないZFレンズ3本を持って行って、追い金なしの交換という形にして戴き、懐の寂しい昨今においては非常に助かりました。
店頭で店員さんと開封しながら、レンズの外装デザインだけでなく、箱や保証書も変わったなあといいつつ、持参したD800Eに装着してファンダーを覗き始めました。
かなりシャープでクリアな画面です。
画面全体で均一なフォーカスの山も、自社製の検査測定器を導入した成果でしょうか。
何よりも驚いたのが、AF動作の音と振動が全くといっていいくらいしないこと。
間違って、AF/MF切替をMFのままにしていたかと思ったくらいです。
最短や無限のフォーカスリミットに当たると、コトッという感じのショックが手に伝わりますが、それでも音はほとんどしません。
フォーカシング中の振動も全く感じられません。
これは余程組み立て精度がよくないとできないことでしょう。

純正(NikonやCanon)に負けないではなく、世界一の性能を目指そうという意気込みが、この手に取ったレンズから、しっかりと感じられます。
以前のSIGMAレンズは、組みが甘かったり、コーティングが貧弱だったりしていましたが、デジタル時代になってからは飛躍的にコーティングが改良されましたし、組み立ての精度も年を追う毎によくなって来ています。
その地道で着実な改良の成果が、このレンズにしっかりと出ています。
これで実売9万円を切る価格。
はっきりいって安過ぎるよ。

D800Eに装着したところ。もうD一桁のボディでないと、質感はレンズに負ける感じですね。


取り敢えずの作例。


ピントが合ったところのシャープさ、前後のボケのなだらかな感じは、Distagon F1.4/35mm ZF.2と双璧じゃないかな。
色の出方がCarl Zeissのこってり系に対して、SIGMAがあっさり系なので、どちらを選ぶかはそこの好み次第ではないかと思います。

(2013/01/20 00:58追記)
作例を追加しました。
こちらからどうぞ。

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