1997年のリユニオン
とはいえ、ドラムがBillではないですけどね。Reunionの時も体力的に問題があって(アルコール中毒と心臓疾患を抱えているらしいです)、いつ倒れるか知れない状況だったそうですが、今回もその問題で結局不参加です。
代わりのレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのブラッド・ウィルクが、若い頃のBillの雰囲気をより現代的なプレイで再現してくれています。
また欧米では今月10日に発売になっているのですが、UKチャートでいきなり1位に輝いており、多くの人が待ち望んでいたんですね。
20年前から10年前のBlack Sabbath(名義のTony Iommiソロプロジェクトというべきか)の低迷が嘘みたいですな。
で、肝心のアルバムの出来ですが、よいのはよいんだけど、たぶんプロデューサのせいでしょうけど、昔のBlack Sabbathを意識しすぎじゃないかと。
1曲目のEND OF THE BEGINNINGのリフなんか、もろBlack Sabbath(曲の方ね)のリフの弾き方というかアレンジを再現しているし、最後の曲の終わりにBlack Sabbath(これも曲の方ね)冒頭の雨と鐘の音をそのまま持ってきているし、他の曲も懐かしい昔のあの曲を現代風に仕立て直してみました的な曲ばかり。
昔からのファンが喜ぶだろうという下心丸出し的なアレンジが多すぎる。
The Devil You Knowが、昔のRonnie時代Black Sabbathの雰囲気を保ちながら、現代的に進化して似ているけど全く違う世界を展開していたのと異なります。
今回は曲のキーをOzzyの歌声のキーに合わせてレコーディングしたそうで、そのせいかOzzyの歌い方がZak加入後のソロのOzzyの歌い方なんですね。
なので、昔のOzzyの歌声ではないし歌のメロディでもなくて、私的には違和感がちょっとある。
キーをヴォーカルに合わせたせいで、ギターとベースのリフ音もなんか違和感があります。
元々は開放弦を多用するTonyのギターに合わせて曲のキーが決まり、ヴォーカルがそれに合わせるという形だったのと逆になっているんですね。
まあヴォーカルに合わせるのが普通なんだけど(笑)、若い頃のOzzyはキーを自分の声域に合わせて貰うということを知らなかったのか、音域が広いので苦にしていなかったのか、そのまま歌ってしまってたらしいから。
日本盤にはボーナストラックが1曲付いていて、Deluxe版にはボーナストラック3曲のminiCDが付いています。
この4曲のボーナストラックは、昔のBlack Sabbathな雰囲気がないから本編から落とされたんでしょうけど、逆に変に昔っぽさを出そうとしていないので、これこそ今現在のBlack Sabbath本来の姿なのではないかと思える曲になっていて、私はこのボーナストラックの曲の方が好きです。
なので、買うのであれば絶対Deluxe版の方をお薦めします。
それにしても何で13というタイトルなんでしょうかね?
付属の解説によれば、Ozzyが「不吉な数字だから」という理由で決めたそうですが。
Ozzy時代の13枚目というわけでもないし、13年振りというわけでもないし。
発売日が13日の金曜日というわけでもないし。
ちなみに今年は9月と12月に13日の金曜日がありますが、発売をそこまで延期するわけにも行かなくて6月10日になったんでしょうね。
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