ヒッグス粒子とヒッグス場の関係がさっぱり判らなかったので、なんか判りやすい解説書はないものかと探していて、本書がよさそうだったので買ってみました。
これまで読んだ量子力学の解説書で一番判りやすいというか理解した気にさせて貰えました。
例えば、粒子は位置と速度が不確定なのに、野球のボールはどちらも確定できる理由が、粒子の波動性が持つ波長より大きいか小さいかで決まるというのなどは、ストーンと胸に落ちて海より深く納得できてしまいました。粒子の波長というのは、言い換えれば不確定性の有効範囲と理解できるんだと思います。
ヒッグス粒子が初期の宇宙にはあって今はない理由も、宇宙の温度が冷えて相転換されたため、というのも納得です。
ヒッグス粒子が質量を与える模式図として、ヒッグス粒子に質量を持つ粒子が当たってスムーズに進めない図が、よく示されることがあるのですが、結局はあれは間違いですね。
初期の宇宙ではそうでも、今我々が生きている宇宙ではそうなってない。
量子力学に興味がある方には、お薦めな一書です。
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