かなり専門的な内容なのですが、著者によれば「初心者向けの入門書」とのことです。
その割にはかなり突っ込んだ内容になっていると思うんですが...。
しかし、難解なことを非常に判りやすく説明されていて、所々専門的な数式やらグラフやらが混じるのですが、読みやすく書かれています。
人類の歴史や穀物の歴史やら、世界の穀物事情やら、結構幅広く穀物に関することが色々と雑学的に書かれている部分もあって、最後まで興味深く読み進めることができました。
穀物もその育成と収穫には、気候の微妙な変化が色々と関わっており、栽培種を選択していく過程で気候の変動の影響を吸収して、収穫に大きな影響を与えないようにする機構を獲得しているんですね。
我々が今毎日餓えずにお腹一杯ご飯が食べられるのも、人類の長い歴史の中で、穀物の改良が絶えず行われてきて結果なわけ。
コメがご飯として食べられて、小麦がパンや麺類とか粉ものとして食べられるわけも、興味深かったです。
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