原題は "Nature via Nurture" で、「育ちによる生まれ」とでも訳すのかな?
人間の性格とかが、DNAによる生まれで決まるのか、それとも育った環境で決まるのか、について述べられた本です。
まあ結論から言えば、どちらか一方だけで決まるわけではなくて、お互いに影響し合っているというのが、大雑把にまとめた結論ですね。
DNA遺伝子というのは、機械の設計図みたいにギチギチに決められているわけではなく、環境に応じてどの遺伝子が発現するかが柔軟に決められるのですよね。
そういう結論に至までには、様々な学者さん達が「生まれ(DNA)で全て決まる」とか、「環境さえあれば、人はどんな性格にも育てられる」とか、論争を繰り返し、中には我が子を実験台にした学者もいたりして、100年近くの論争の結論が、どちらかだけでは決まらない、ってこと(苦笑)
当たり前といえば当たり前なんですが、科学というものはそんなもんですね。
当たり前と信じられていることが、何故そうなのかを細かく調べ上げ、理論付け、再現性が確立されて、始めて科学として成立するのですから。
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