2014年8月16日土曜日

俺たちに明日はない / 頭脳警察



Rockに目覚めた中学生の頃、既に頭脳警察は活動停止でパンタさんがソロアルバムを出されていました。
1st、2ndは発禁で、3rdも廃盤で手に入らず、FMのエアチェックで録っていたパンタさんのソロアルバムからの何曲かが、唯一の接点でした。
その後、大学になって3rdアルバムが廉価版で復活。
社会人になってCD時代もかなり経って、2ndが解禁復刊。
10年程前に1stのCDが解禁復刊。
あの頃の頭脳警察は凄かった、という理由がテクニックでも音楽性でもなく、ただひたすらに時代への不満をぶちまけることのみにあったことも理解できました。

結局、Rockの本質というのは、若い世代が古い世代に不満をぶちかますってことにつきるんですよね。
私の中で日本のロックといえば、一に頭脳警察、二に外道なのですが、つまりはその本質を貫いているかどうかなんだということです。

活動再開してからのアルバム、実は買ってません。
いや、確かトシさんがお務めを終えて、社会復帰されてすぐに活動再開した時のアルバムは買ったような気がするんですが、記憶が定かでないので、何かがっかりしたショックで忘れてしまったのかもしれません。

本作も発売されてすぐではなく、5年も経った今頃になって買いました。
阪神百貨店の廃盤・中古CDセールに目に付いたので、思わず手にしてしまったのです。

中身は、確かに頭脳警察です。
特に歌詞は、正に頭脳警察です。パンタさんです。
でもアルバムとしては、妙に大人の音楽というか、上手いスタジオミュージシャンを集めて、キチンとした音と演奏と録音で、綺麗な音楽です。
プロのミュージシャンのアルバムなんだから、音が綺麗で演奏が上手いのは当たり前、というのは、どうも頭脳警察には似つかわしくないように、私は思ってしまうのです。

初めて聴いた頭脳警察の3rdアルバム。
ただひたすらにFAZZで歪ませたエレキギターをガシガシコードを掻き鳴らす、勢いだけでうまくもなんともない、あの演奏と録音こそ、頭脳警察に相応しいと思うのですよ。

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