2014年10月1日水曜日

【くるまのおと】マツダデザインが話題です



今週発売の週刊 プレイボーイ 2014年 10/13号 [雑誌]で、マツダデザインの特集をしています。
ここ数年の間に発売されたマツダ車のデザインは、誰もが絶賛する素晴らしい出来ですが、何故他の日本メーカーにはできないのか?
今月のNEW MODEL MAGAZINE X (ニューモデルマガジン X) 2014年 11月号 [雑誌]でも、日本のメーカーのデザイン不在を語られています。
まあ簡単にいえば、今の日本のメーカーは車に限らず、メーカーの経営者が金儲けににしか興味がなく、本来の製造企業の存在意義である「素晴らしい製品で社会に貢献する」ということを忘れているからですね。
バブル期にメーカーの収益は財テクで稼ぐようになって、今でもSONYなどの収益のほとんどが財テクで稼いだもので、本来の製造業としての収益は微々たるものになってしまています。
製品が売れない->開発に金と時間を掛けられない->ユーザーが買う気になる製品がリリースできない->(最初に戻る)
の悪循環を、バブル崩壊以来黙々と続けているわけで。
マツダはその悪循環を、SkyActiveという標語の元に、ばっさりと断ち切ることができたわけ。
しかし、マツダがやたらと開発費や開発時間を湯水のように使ったかというと、そういうわけでもないんですよね。
マツダはずっとシェアが低位で売り上げも利益も少なかったから、金を掛けられるわけでもなかった。
マツダの成功は下位メーカーの危機感故に、全社一丸を実現できたわけで、これが上位のメーカーだと反対の声が大きくて実現は不可能。
世界シェアが2%のメーカーだから、一般性や普遍性を狙わず、尖ったデザインができた、というのもあるんですけどね。
それでもデザインというのは、それこそ感性の賜なので、金を掛ければいいものができるわけでもない。
ただ単に上の連中がデザインというものを理解してなさ過ぎるのが一番の原因なんでしょうね。
デザイナーがデザインをさせて貰えない。
それが今の日本企業の実態ですから。

そういえば、ホンダが元気よかった頃に、とある新型車発表会で、ご年配の自動車評論家の方が当時のホンダ社長に「こんなデザインでいいんですか?」と尋ねたら、「俺はちっともいいと思わねんだけど、若いやつらがこれがいいだという言うんだから仕方ないだろ」とお答えになったことがあります。
自分達年寄りの感性は古くて、今の世間の感性は判らない。だから若い社員の言うことを信じる。
こういう経営者が、今世界にどれくらいいるんでしょうね。

ちなみに、新型デミオは外観デザインだけではなく走りも皆さん絶賛です。
今発売中のカートップ11月号で、フェラーリ教教祖様がデミオ ディーゼルターボの試乗記を書かれています。
メルセデスのCクラス並の走りだと、大絶賛です。
ディーゼルターボの試乗を、早くしたいですな。
#試乗もせずに予約をしている人が多いらしいけど。

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