2015年2月12日木曜日

本朝甲冑奇談 / 東郷隆



古文書を丁寧に読み解いて、埋もれた無名な人達の歴史を掘り起こして書かれた短編集です。
タイトルの通り、甲冑についてとそれに関わる人達の歴史物語です。
日本刀を扱った小説は珍しくはない(本作者も日本刀についての物語も書かれているようです)のですが、甲冑となるとあまり読んだことはありません。
5月人形には兜や甲冑が付きものなので、そちら方面にも男子は興味を持ってよいのではないかと思いますが、日本刀に興味を持つ人は多くとも、兜や甲冑に興味を持つという人はあまりいません。
本書は兜は甲冑の蘊蓄が語られているわけではないですが、戦国や江戸時代の歴史の裏にこういうこともあったのかと、興味深く読み進めました。
戦国の歴史に興味ある方は、一読をお奨めします。

0 件のコメント:

コメントを投稿