2016年5月8日日曜日
日本人ルーツの謎を解く―縄文人は日本人と韓国人の祖先だった! / 長浜 浩明
本書で繰り返し述べられていますが、紀元前600年の縄文晩期の遺跡から水田稲作の遺構が板付遺跡から発掘されており、水田稲作が大陸や半島から来たものではないことが明らかになっています。
これは歴史学を生業にする人なら、当然知っているべきことなのですが、殆どの方はこのことを一切無視しているようです。
またプラントオパールの分析技術により、6000年前(紀元前4000年)の縄文遺跡で稲作が行われていたことも明らかになっています。
その頃は水田ではなく陸稲栽培だったのでしょうが、歴史学者さん達は稲作は焼き畑でも行えることをご存じないようで、水田がなければ稲作は行えないという考えの方も多いようです。
古代の歴史に関する書を色々と読むのですが、その殆どが「だろう」「だったはず」「に違いない」の妄想の連続で、証拠も裏付けのないこじつけのオンパレードのものばかりです。
在野の研究者と称するアマチュアが行うなら、まあそれでもいいかもしれませんが、ご立派な博士の肩書きをお持ちの大学教授でもそういうのが多いんですよね。
著者は元々建築を生業にしていた方で、歴史の追究も科学的な証拠と論理的な推論に基づき論を展開されています。
何故か今の日本では、日本文化の元は大陸や半島から来たものばかりで独自のものはない、という決めつけで歴史を論じる方ばかりなのですが、最新の遺跡発掘調査の結果やDNA解析などの科学調査の結果から、現代に伝わる日本文化の多くは既に縄文時代に独自に開発された技術であることが明らかになりつつあります。
どこかの半島国では、独自の文化がないためか何でもかんでも日本文化の元が自国にある、と嘘の喧伝してウリジナルと揶揄される昨今ですが、今後の歴史研究が進むと半島国が主張することは全て只の妄想であることがあきらかになり、逆切れして大事になるんでしょうね。
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