2016年8月24日水曜日

忍者烈伝ノ続 / 稲葉 博一



忍者烈伝の続編です。
話としては続編なのですが、主人公は代わっています。
今回の主人公は果心居士です。果心居士は忍者ではないですが、忍者と関わりを持ちつつ話が進んでいるので、まあ題名には偽りはないと言っていいんでしょうね。

果心居士という人が本当に実在したかどうかは分かりませんが、戦国期に登場した妖術使いと言われています。
時代劇漫画などでは、20世紀の科学技術に匹敵する知識を持った科学者として描かれていたりする人物です。
本作では人の心の隙間を付く妖術使いということになっています。
元々は僧侶で、密教の秘奥義を盗み読みして会得したという設定になっており、そのため体術は並の人程度で、忍者との戦いは隙を付いて妖術を掛けて目眩ましをして逃げる一方です。
その妖術使いを、松永久秀が間諜として使う設定になっていますが、松永久秀ならそういう妖人を使っていても不思議ではないですよね。

まだまだこの後も続編が出るようです。

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