2017年9月14日木曜日

機巧のイヴ / 乾 緑郎



ここのところ気が滅入るような現実を見せつけられるような書籍ばかり読んでいたので、ちゃん愉しめる小説は久しぶりな気がします。
江戸時代の日本に似た、しかし別の世界か別の時代が舞台です。
日本版サイバーパンクとでもいえばいいのか、レトロ・フューチャーとでもいえばいいのか。
最近話題のAIが自我に目覚めるか?というのにも共通するものがあります。
短編集ですが、一連の続き物で、最初から順序よく読まないと最後が理解できません。
基本となるアイデアも、ストーリーの運び方もよくできていて、愉しめました。
文章も読みやすいので、あっという間に読み終わってしまいました。
この方の小説は初めてなのですが、他の作品も読みたいと思わせる魅力を持っています。

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