2017年9月5日火曜日
フォルクスワーゲンの闇 世界制覇の野望が招いた自動車帝国の陥穽 / ジャック・ユーイング
VWのディーゼルエンジンが、排ガス試験かどうかを判断して、試験の時だけNOxを低減するようにしていて、通常走行時にはNOxを出し放題にしていた問題をレポートしたものです。
結局のところ、儲けることに首脳陣が躍起になって、現場の技術者に無理を押し付けたと。
単純に言ってしまえばそうなるみたいですが、何か人ごとではないですよね。
サラリーマン技術者なら理解できると思いますが、どの会社でも経営陣と管理職は無理しか言わないし、まともな抗弁も一切聞いてくれません。
結局、どこかで誤魔化す以外に道は残されなくなるんですよ。
#まだ20代だったときに、工場長がいくら言っても理論的論理的な話を聞こうとせず、挙げ句の果ては全くの嘘の試験報告書を書かされたのは、今でも腹が立つし悔しいです。
とにかく人は皆、本当のことを云わず、その場しのぎの誤魔化ししかしないんですよね。
それがばれたらどうなるかなどは一切考えない。
黙ってればばれないからと。
でもそういう嘘は結局はいつかばれ、ばれたときのしっぺ返しはでかいのです。
VW特有の問題というよりは、資本主義の問題といってもいいくらい、資本主義の元の会社組織では普遍的に大なり小なり起こっていることです。
#三菱自動車のリコール隠しと燃費誤魔化し、タカタのエアバックリコール、トヨタのプリウスのブレーキ問題、その他その他。
こういう問題があっても、それを個人の問題に転嫁して、自分達がやっていることを見返しはしない。
ええ加減、気がつけよ。
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