2017年10月22日日曜日

バーリー・シール アメリカをはめた男

バーリー・シール公式サイト

トム・クルーズ主演映画に外れなし、ということで観てきました。
実在の人物を描いたものだそうですが、副題の「アメリカをはめた男」とあるんですが、映画を観た感じでは「アメリカ政府に利用された男」という方が正解なんじゃないかと思います。
非合法なブツを中米各国とアメリカ合衆国との間で運びまくって、莫大な運送料を稼いでいるんですが、映画では自分や家族の贅沢のために使っていることはあまりないんですよね。
ロンダリングして(所謂、資金洗浄ってやつ)使えるようにする暇がないとかで、家中札束だらけになっているんだけど、行き来している国々に家買って女囲うこともせず、奥さんと子供一筋。
家も改装はしているけど、派手な豪邸を建てているわけでもない。
運ぶブツが増えたために飛行機を買い足して人を雇っていると、街にロンダリング用の会社作って地元の雇用を行ったり、街の子供達のために野球場造ったりと、街のために金を使っているのが、目立つくらい。
なので、上手くCIAと麻薬組織に利用されただけの、腕自慢のパイロットという感じです。
最後は米国政府に上手く使い捨てにされて、組織に始末されてますが、あの判決(ごく軽い懲罰だけで普通に生活できる処置)も、組織が始末しやすいようにという政府からの指示ではないかという気がします。
本人もそれを分かっていたから、告発のビデオテープを大量に撮っておいたんでしょうね。(そのテープがこの映画の元になっているわけで)
米国政府という組織は、「正義のため」というお題目で、犯罪行為を平気で冒すんだなということが、よく理解できる映画です。

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