2018年2月3日土曜日

日本とアメリカ 戦争から平和へ <上・中・下> / 長浜浩明







米国の機密文書の公開、ソビエト連邦崩壊による情報公開などを元に、日本が如何にして中華民国南京政府とソビエト連邦とアメリカ連邦大統領に欺されて操られ自己破壊に至ったかを、詳細に解き明かした力作の全三巻です。
まあ共産党のプロパガンダに洗脳されてしまった、今の日本人の大半はここに書かれたことなど一切認めようとはしないんでしょうけど。
人種差別者の米大統領ルーズベルトとトルーマンは、自主差別撤廃を謳い、白人と有色人種に同等の権利を主張した日本人を滅ぼすことが、米国と欧州の白人権益を守る最上の方法だと思い込んでいたようですが、結果として東南アジアの植民地独立を許し、米国は中国の権益をスターリンにかすめ取られて何も得られず、英国はインドや他の殆どの植民地を失い貧乏国家に凋落することになってしまっています。
倉山さんが第二次世界大戦後に戦争は国際法で禁止されたが、その代わりにルール無視の暴力だけの世界になってしまったとおっしゃっていますが、実際には元々国際法をキチンと守っていたのは日本くらいで、ソ連もアメリカも国際法など無視だし、他の欧州各国も条約は破るものだと思っているし、中華民国など国際法を知らないし、第一次世界大戦の時からルールなんて守った方が負けの嘘だらけの暴力の仕合でしかなかったわけですね。

それにつけても、日本の宣伝不足は100年経っても変わらないのがなんとも。
正しい行いを行っていれば言わなくとも判って貰える、というのは全くの幻想なんだが。
白人が有色人種に対して、優位に立ってた時代が長かったのは、白人は嘘を平気で付き欺すことを卑怯だとは思わないからです。
中国大陸国家が周辺国に対して強かったのも、孔子の敵を欺くのが兵法という思想があったからです。
今でも今にしてうまく嘘を付いて、相手を欺し、周りのものを欺し、自己を正当化優位化するかが、世界での主権を取るこつですな。
日本人は嘘つきは泥棒の始まりという観念が染みついているから、なかなか世界に対して自己正当化のプロパガンダができないんだけど。

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