2018年4月28日土曜日

続・明治維新という過ち 列強の侵略を防いだ幕臣たち / 原田 伊織



明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト〔完全増補版〕 (講談社文庫)の続編です。
明治維新150周年ということですが、明治維新というのは薩摩と長州によるクーデターというべきもので、そのために京の天子を利用したのですが、その時に作られた薩長体制は今の政治にも継承されており、現代日本を支配してるわけです。
幕藩体制が今でも続いていたらどうなったか?という仮定をしても仕方がないのですが、江戸時代の幕藩体制というのはかなりよくできており、文化的にも経済的にも進んでいたのです。
江戸幕府の官僚が無能だったから、幕府が滅びて明治時代が到来したというのが通説ですが、本書ではそれを真っ向から否定して追います。
まあいずれにしても幕藩体制が限界に来ており、制度疲労を興していたことも事実だとは思いますけどね。
そういう意味では、今の政治体制も制度疲労を起こしていて、故に官僚の不祥事が次々と発覚し止まらないわけで。

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