2018年4月25日水曜日
稲の日本史 / 佐藤洋一郎
内容からすると以前に読んだ、写真たっぷりの稲作に関する本の著者の方かなと思いましたが、検索した限りでは別の方みたいです。
稲というのは謎な作物で、起源がよく判っていないんですよね。
本書では日本に稲が入って来たルートは、稲の葉緑素DNA解析の結果から、朝鮮半島経由のルートと中国大陸南部から直接のルートの2種類で並行的に渡来したものと推定されています。
DNA解析の速度と精度がより向上して、葉緑素、ミトコンドリア、核のDNAが全て解析/比較できるようになれば、もっとはっきりするんでしょうけどね。
DNAの変化によるDNA時計による比較もできるようになりますから、ルートはよりはっきりするはず。
本書は15年程前に新書として発刊されたものに、文庫化に際して最新の研究に基づいて一部を書き改めているとのこと。
稲作というと、日本人は水田による水稲栽培を思い浮かべるのですが、陸稲というのもあり(というか世界的にはこちらの方が主流らしいですが)焼き畑でも栽培が可能です。
焼き畑は遺跡として痕跡が残らないので、焼き畑により農業を行っていたかどうかというのは知りようがないのですが、縄文時代の遺跡から稲籾が見つかっている事実から、恐らく稲(とその他様々な栽培食物)を焼き畑農法か似たような方法で栽培していたのではないかと思われます。
どうも日本の歴史学会では、日本の文化の基本となったものは全て朝鮮半島から来た、という説以外を称えるのは禁忌だったようで、最近になってやっと縄文時代にも農業を行っていたらしいという説が語られるようになりました。
戦前から日本に入り込んだ、ソビエト連邦共産党のスパイによる洗脳が、未だに日本の学会やマスコミを中心に蔓延っているのはどうにかならんもんでしょうかね?
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿