2018年7月25日水曜日

音律と音階の科学 新装版 ドレミ…はどのように生まれたか / 小方 厚



現代音楽が平均律で調律を行い、それが弦振動の高調波とはずれているため、ギターの和音は綺麗に聞こえない、のは知っていましたが、数学的にキチンと計算し説明されているのを読んだのは初めてです。
著者は量子物理学がご専門の方のようですが、音律についてキチンと解説した専門書がないから自分のような音楽に素人が、こんな本を書かなきゃならない、とおしゃっておられますが、現代音楽理論家は数学が苦手でこういう本は書けないのかも。
しかしながら、現代の西洋音楽の12音階を作ったのはピタゴラスで、数学的に編み出しているんですよね。
そして中世期まで、作曲は数学者の仕事だったのです。

弦や管の太さにより、実際には整数倍からずれるのですが、その話は説明に大きな影響はないということで省略する、という説明だけなのが、ちょっと残念。

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