4巻で「次回完結」と予告されていたのですが、その時はこの流れでどうやって終わることができるんだ?と不思議でしたが、見事に完結しました。
長々と引っ張って最後にドタバタの内に終わる小説も多いのですが、本作では兵站シリーズ4巻、遠征シリーズ4巻で数多く巻かれてきた布石が、本巻で一気にレンズの焦点に向かう光のように集まってきて、見事に話がまとまります。
この最後をしっかりと最初から描いていないと、こうも完璧な終わり方はできないと思います。
しっかりとプロットを練って、話の進め方を計画し、様々な資材を各方面から緻密な計画に基づいて運び込む兵站のように感じました。
あとがきに書かれていますが、本作に出て来た多くの人物、艦艇に名前を付け、矛盾なく登場退場するのをまとめるのは一苦労だったようです。
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