2022年4月14日木曜日

ウイルス学者の責任 / 宮沢 孝幸

世の中は相変わらず、医学博士ではあってもウィルスについては素人の人達ばかりが蔓延り、宮沢先生のような真っ当なウィルスの専門家は、真実を言ったために政府の専門家会議から外されるという、嘘だらけの状況になっています。
とはいえ、宮沢先生は新型コロナウィルスについて、専門的に研究されているわけではないので、本書でも新型コロナウィルスについては不明なこともまだまだ多く、疑問を呈するに留まっている箇所もあります。

いずれにしても、専門家会議を開くのであれば、ちゃんとウィルスの研究をやっている方々や、新型コロナウィルスについての研究をしている方を呼ぶべきはずなのですが、コロナウィルスの研究というのは医学会では傍流というか重要視されない研究だったそうで、そのため本物の専門家は、医学会での研究者としての地位があまり高くないようなのです。
なので、医学会の重鎮を集めると、必然的にウィルスについての素人ばかりになってしまうと。
なんかなぁ。
日本の年功序列とか学歴重視の弊害が、こんなところでも現れてくるんですね。

 

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