2017年1月16日月曜日

ヒュレーの海 / 黒石 迩守



第四回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作を加筆訂正した作品だそうです。
人間の精神(魂)とか現実世界の構造を、ソフトウェアの構造に比定しているのは、ちょっと違和感があるんですが、話としてはまあ面白いかなとは思います。
でも本書巻末に掲載の、コンテスト審査員各人の評を読んでも、その辺りの突っ込みが消化不足という私の感想は正しいみたいです。
書こうとしているテーマが大きすぎて消化不足が目立ってしまい、アイデア倒れの一歩手前という感じ。
面白いことは面白いので、作者の今後に期待したいです。

2017年1月12日木曜日

光秀の定理 / 垣根 涼介



本作は氏にとっては初の時代小説だそうですが、そうとは思えないくらい面白いです。
結構分厚いのに、2日程で読み切ってしまいました。
題名からして、明智光秀が主人公かと思いましたが、実は脇役で、主役は個性的な二人組。
時代小説らしくないですが、読んで損のない1冊です。

2017年1月9日月曜日

財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済 / 上念 司



本書の冒頭で財務官僚が日本経済を低迷させたい理由が明かされていますが、要するに自分達が貴族として君臨したいからということですわ。
官僚は国家公務員法で厳重に守られていて、国会議員や閣僚と異なり、重大犯罪を犯さない限り何をやっても頸になることも降格されることも減俸されることもありません。
官僚のトップも、大臣には人事権がなく、誰を事務次官に据えるかも役所が決めて、大臣はそれを受け入れるしかないんですよね。
そういう立場を利用して、日本の経済を低迷させ、国民が貧乏に喘ぐように仕向け、自分達は高級マンション並の省庁住宅に住み、安穏と暮らしていると。

日本政府の財政赤字が、昔から「このままでは日本政府の財政破綻を起こす」と叫ばれていますが、実際には国の資産も大幅に増えていて、差し引きすると大した赤字じゃないんだそうで。
これは財務省のWebサイトにひっそりと公開されている情報なんだそうですが、財政赤字が1,000兆円でも現金資産が600兆円あるんだから、資産のことを隠して赤字の方の数字だけ一人歩きさせるのは、大陸や半島の政府も真っ青な誤魔化しまやかしです。
それを恥ずかしいと思わない官僚の神経も、なんかなぁという感じですが。

ちなみに大新聞各社は、税調査察による圧力に屈して、財務省には逆らえず、提灯記事を書くしかないんですわ。
なので、本書の末尾にある、税金の徴収を財務省から独立させてるということが、行政運営の公正とマスコミ報道の公正を守る上で必要なのですが、まあ財務省はどんな手を使っても阻止するでしょうね。
税調査察でマスコミに圧力を掛けるのは、何らかの法に抵触するはずなんだけど、検察も財務省の手先みたいなところがあるから、余程の証拠がない限り何もせんでしょうね。

アンダーワールド ブラッド・ウォー

アンダーワールド ブラッド・ウォーズ(公式サイト)

このシリーズまだ続いていたんですね。
映画館でこのシリーズを観るのは初めてで、これまでのは廉価版DVD買って観てました。
が、本作を観て、一つ前のを見逃していることに気が付き、ただ今Amazonでレンタル視聴(100円)しています。

それはさておき、主演のケイトさん、相変わらずの抜群のプロポーションと美貌です。
最初の作品から13年経っているわけですが、それを感じさせないのは、流石ハリウッド女優というべきか。
今回は舞台が中世を感じさせる場所がメインで、これ以前の都会を舞台としたのとは、ちょっと雰囲気が変わっています。
とはいえ、CGによるライカン(狼男)とケイトさんの格闘シーンがメインなのは変わらずですが。

2017年1月5日木曜日

【くるまのおと】週刊プレイボーイが増刊でクルマ専門誌を出版



自動車評論家の小沢コージ氏の記事が大半なので、氏の趣味で増刊号が発刊されたんじゃないかい?という気もしますが、インタビューの面々などは見事なチョイスだと思います。
興味本位で買ってみましたが、これでこの値段ならお買い得だと思いました。

それはさておき、今発売中のMotor Fan Vol.5 (モータファン)ニューモデルマガジンX 2017年 02 月号 [雑誌]と、このクルマプレイボーイが、揃って13年経過したクルマの税額が増額される税制が如何に意味がないものかを訴えています。
独逸などは古いクルマを保護する政策を取っていますが、日本は逆で古いクルマはサッサと廃車させて新車に買い換えさせる政策を取っています。
いくら燃費が悪くとも、新しい燃費のいいクルマで節約できる燃料(つまりは削減できる二酸化炭素)は、新車を製造するそれよりも遙かに少ないので、新車にドンドン買い換えると日本のエネルギー消費量は莫大に増加して二酸化炭素排出量が増大するのですけどね。
そういうことはお役所はお構いなしで、自動車メーカーの売り上げを増やすための政策ですね。(クルマプレイボーイのお役所へのインタビューで明らかにされています)

マガジンXでは、実際に最新モデルと13年前のモデルで、実装燃費を測定し、13年前の方が低燃費であることを実証しています。
三菱やスズキのカタログ燃費測定が誤魔化しであった事例がありましたが、モード燃費が如何に実態とかけ離れているかを示すと共に、燃費がよいクルマでも古いというだけで増税して買い換えを促進させるというのは、本末転倒としかいいようがないんですが…お役所の担当者は自分の担当範囲がよければ、他は一切知らんということなので、どうしようもないですね。

2017年1月4日水曜日

欧米人とはこんなに違った 日本人の「体質」 科学的事実が教える正しいがん・生活習慣病予防 / 奥田 昌子



要約すれば「日本人には日本食が一番」ってことでしょうね。
戦後、米国式のパンと牛乳という食事を小学生の給食で強制されたわけですが、牛乳に含まれる乳糖を消化する酵素が離乳期以降でも分泌されるのは、西洋白人などの一部だけで、日本人を含む哺乳類は分泌されなくなり消化できずに悪影響を及ぼします。
その他にも白人と日本人の生態はかなり異なっているので、西洋式の食事はあまり日本人には合わないんですよね。
日本人は何でも要約して一言で済ましたがるので、「赤ワインにはポリフェノールが含まれていて健康にいい」というのを鵜呑みにして赤ワインをがぶ飲みしたりしていますが、ポリフェノールを取るなら他に大量に含む食品で取る方が効率的だし、アルコールの害の方が大きいことは、本書でも指摘されています。
人間が健康維持に必要とする栄養素や元素は、おおまかに分けても100種類くらい、細かく分けたらたぶん1000種類以上あって、それらをバランスよく取ることが必要であって、何か特定の要素だけを一杯取っても意味ないのですよ。

2017年1月3日火曜日

DNAでわかった 日本人のルーツ / 斎藤 成也



表題にはDNAとありますが、それ以外にも言語学、骨解析などの見地からの最新学説も述べられています。
厳密な結論は、今後の研究の余地ありで明記は避けられていますが、戦直後の大陸・半島からの弥生人渡来説はほぼ否定される形になっていますね。
稲作の伝来の章で、稲のDNA解析結果が考慮されずに論を進められているのは、この章の筆者が最新のDNA解析結果を知らないのか、知っていて無視しているのか…半島経由で稲作が伝来した説に固執されているようです。
いずれにしても、最新の科学的な考察に基づく研究結果のサーベイとしては、よくできていると思います。