2017年7月3日月曜日
戦艦大和誕生: 西島技術大佐の未公開記録(上・下) / 前間 孝則
もう少し技術的な詳細が述べられているかなと思ったのですが、苦労話が中心になっていて、これを読んで西島式工程管理術を会得するのは無理でした。
それにつけても、昔も今も技術者の考え方とかやり方は変わってない、ことと、官僚とか技術を知らないけど権力を持っている連中のアホさ加減も、昔も今も変わってない。
現場がどんなに優秀でも、指導者がアホだとどうにもならないのがよく判ります。
それにしても、当時の軍官僚の無能さは、本書の中で当時の技術者が上層部からの要求は、冒険空想小説のできごとが実際に実行可能と思っている、と述べられていますが、今の官僚の描くシナリオも同じレベルですものね。
本書の最初の方で、各設計者がバラバラに設計するからパイプ一つ取っても、材質も系も肉厚も加工方法も違うものを使っていたのを、できるだけ同じものを使うようにして、コストや工数を減らした話が出て来ます。
今なら、こんなことは製造業であれば常識で行っていて当たり前…といいたいところですが、実際には今でもこういうことを理解できない設計者っているんですわ。
ハードウェア(機械、電機に関わらず実体のあるもの)製造だと、まだ製造部(工場)や部品の購買から文句が来るから、自然と正されることが多いですが、中小企業だと正されずにそのままになることも多いです。
ましてや、ソフトウェアになると、標準化とか共通化(ライブラリ化)をいくら唱えても、1000行の関数をコピーして1行だけ書き換えて専用関数を作って、ということをみなさん平気でやってくれて、後からメンテナンスを頼まれた時に(以下省略)
2017年6月29日木曜日
LIVE IN LONDON / Deep Purple
第三期になって初のライブの模様を収録したライブアルバムだそうです。
Deep Purpleお得意の即興混じりの掛け合いに、新加入の二人がまだ付いて行け切れてない感じもしますが、演奏と録音の質は高いです。
この時の前座がELFなのが興味深いです。
CD2枚組なのですが、7曲しか入っていません。
でも1枚目5曲の総演奏時間が40分以上、2枚目が2曲で50分以上、合わせて90分以上もあるんですよね。
今時のHR/HMバンドのライブで、1曲を30分以上なんてあり得ないけど、当時は割と普通にやっていたみたいです。
Angels Of Mercy - Live In Germany / Primal Fear
オフィシャルなライブアルバムは初ですね。DVDだけならあるんですが。
今年で20周年を迎えるので、その記念的な意味で発売されたのでしょうか。
HR/HMのライブも、最近はエフェクターやらPAやらが発達したせいか、音が綺麗でスタジオアルバムと同じような音になってます。
独逸公演なのにMCが英語なんですが…ここだけ後から差し替えているんじゃないだろうか?
DVD/Blu-rayも同時発売なので、興味ある方はそちらもどうぞ。
2017年6月22日木曜日
米国人弁護士だから見抜けた日本国憲法の正体 / ケント・ギルバート
ケントさん、弁護士の資格だけではなく、法律学者としての法務博士号をお持ちなのですね。
憲法(特定の憲法ではなく、世界各国の憲法全般)についての論文も書かれていそうです。
が、日本の憲法学者は、日本の現行憲法の文面についての専門家で、憲法とは何かとかどうあるべきかについては素人なんだそうで。
本書でも指摘されていますが、GHQが押し付けた現行憲法は、明確に国際法違反なので、本来なら棄却して大日本帝国憲法に戻すべきなんですよね。
今更、戻せるかというと(倉山氏も云うとおり)、既に70年間も運用されて来ているので、戻せないというジレンマ。
GHQが憲法草案を作成するに至った経緯や、第9条の軍備の放棄を入れた理由と過程についても、詳細に書かれています。
世の中に憲法護持を謳う人も、憲法改正を謳う人も、どちらも実は現行憲法についても、大日本帝国憲法についても、そもそも憲法とはどういうものであるかについても、全く知らないで思い込みだけであーだこーだ云っている虚しい論争であることがよく判ります。
憲法に限らないですが、日本人は明文法の文面だけを捉えて論ずる癖があります。
その反動か、明文化されていない不文律とか慣習などを無視する風潮が増えてきているように思います。
本書を読んで、法とは憲法とはどうあるべきものなのかを、しっかり考えてから論じましょうよ。
2017年6月16日金曜日
ホモ・サピエンスの誕生と拡散 / 篠田 謙一
日本人の成立史を明らかにしたような帯が付いていたので、買ってみましたが…今一つ期待外れでした。
これまで読んだ書籍で既に分かっていたことを改めて確認した程度です。
それに、弥生人は縄文人に半島からの渡来系が、水田稲作を持ち込んで溶け込んでいった、という既に否定されている説を書かれているのはガッカリです。
日本一やさしい天皇の講座 / 倉山満
タイトル通り、天皇についてやさしく分かりやすく解説された論書です。
今上の譲位(世間一般では「生前退位」)についての特措法が決まりましたが、本書は譲位について侃々諤々のやり取りがされている頃に、的外れな持論を展開する世間を悲観して書かれたもののようです。
結果としては、今回の特措法の内容は倉山氏の納得の行くものに落ち着いたようですが。
にしても、政府の集めた委員会のメンバーには、天皇についての著書もなければ、研究家でもない人達が集められたそうなのですが、どういう意図なんでしょうね?
天皇制廃止論もあるんでしょうけど、日本人が世界で一番モラルが高いと云われる原因を探していくと、結局は「万世一系の天皇陛下がおられるから」となってしまうのです。
天皇制を廃止したら、日本という国は10年くらいで、韓国や中共のような恥を知らない人達だらけの国になってしまうと思います。
廃止論者の言動やらを見ていると、半島か大陸国のスパイにしか思えないしね。
2017年6月14日水曜日
朴槿恵と亡国の民 / シンシア・リー
シンシア・リーさん、念願叶って日本へ移住されることになったそうです。
祖国での執筆は本作が最後とのこと。
扶桑社から出版されているシリーズが好調で、日本で作家として活動し生活することになったようです。
韓国では歯科医をされていたそうですが、韓国の(韓国に限らず日本以外で取得した)医師免許は日本では無効だったと思うので、これからも祖国批判の作品をずっと書いていかれるつもりなんでしょうか。
ちょっと悲しい気がしますが、日本で暮らす方が氏にとっては幸せなようです。
さて、本作では大統領を罷免された朴さんについてですが、大半はこれまでの大統領の話になっています。
歴代の大統領全て(でいいよね?たぶん)が、在任中或いは退任後に不幸なことになっています。
新たに文氏が大統領に当選されましたが、5年の任期を無事に勤めることができるかどうか。
#来年は冬季オリンピックが開催予定ですが…今の韓国財政状況で無事に開催にこぎ着けることができるのか…不発なら責任を問われて退任もあり得るでしょうし。
さて、朴さんは憲法違反ということで、罷免になり、現在は犯罪者として起訴され、裁判に掛けられるわけですが…逮捕された時から、一部で指摘されていたことですが、憲法或いは他の法律のどの条項にどう違反していて、その証拠はちゃんとあるのか?というと、やっぱり何もないらしいです。
法的な根拠がしっかりとあるわけでもなく、疑いがあるから犯罪者だ!というレベルの嫌疑で、大統領罷免の裁定を裁判所がしたと。
これまでの大統領で有罪判決になった人達も、後から作った法律で有罪にされている(遡及法といって、法治国家ではあり得ない断罪法)ので、現在の法律で有罪にできなかったら、「朴槿恵を有罪にする法」が議会で可決されて有罪にされることでしょう。
そしてたぶんまず確実に、文氏も退任後に断罪されることになるんでしょうね。
「亡国」と氏が言うわけだ。
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