2023年12月29日金曜日

虫歯から地球温暖化、新型コロナ感染拡大まで それ全部「pH」のせい / 齋藤勝裕

虫歯から地球温暖化、新型コロナ感染拡大まで それ全部「pH」のせい (青春新書インテリジェンス PI 678)  

一般人向けに書かれているので、化学好きとしてはちょっと物足りない面もあるのですが、なかなか面白かったです。
普段意識していない事柄が、実はそういうことだったのかと納得させられる内容ばかりです。
教養として、読んで損はない一書だと思います。


RACERS - レーサーズ - Vol.70

RACERS - レーサーズ - Vol.70 (サンエイムック) 

1960年代のHONDA二輪レーサーの特集です。
精密機械と呼ばれたエンジンの分解写真が掲載されているので、思わず手にとってしまい…買ってしまいました。
50年近く前に、こんな緻密な機械を製造できたのか、と思わざるを得ません。
コストがかかり過ぎたのは確かで、MVアグスタとHONDAがコストのかかったレーサーと投入し勝ち過ぎた結果、コストキャップやら市販車ベースという規制が掛けられてしまいましたからね。

Kindle Unlimitedで読むことができるみたいなので、ムック本を買う気にならない方でも、Unlimited契約している方は、一読する価値アリですよ。


関ヶ原連判状(上・下) / 安部 龍太郎

関ヶ原連判状 上巻 (朝日文庫)  

関ヶ原連判状 下巻 (朝日文庫)  

安部氏の作品は、歴史エッセイは数冊読んでいるのですが、小説はあまり読んでいなくて、本格的なのはこれが初めてです。
関ケ原の戦いの裏をえがいたものですが、まああくまで小説ですよね。

とはいえ、ある程度は、ここに描かれたことが、裏で実際にあった可能性はあります。
古今伝授というのがキーワードになっていますが、これを読むまで、そんな重要な意味があったとは思っても見ませんでしたが、知ってしまうとなる程と思わされてしまいます。

 

天離り果つる国(上・下) / 宮本 昌孝

天離り果つる国(上) (PHP文芸文庫)  

天離り果つる国(下) (PHP文芸文庫)  

宮本氏の作品を手にするのは久しぶりだな。
頻繁に作品をだされているっぽいのですが、何故か書店で見かけて手にする機会を逸していたっぽいです。
宮本氏の小説は、史実を元にしつつも、あくまでフィクションで、その分エンターテーメントとして楽しめる小説になっています。
本作も初めから終わりまで、うーむそう来るか〜!と先の読めない展開で、楽しませて頂きました。

 

北条五代(上・下)/ 火坂 雅志, 伊東 潤

北条五代 (上) (朝日文庫)  

北条五代 下 (朝日文庫)  

これからの活躍を期待されているところで急死された火坂氏。
執筆途中のままだった本作を、新進気鋭の伊東氏が引き継いで完成させた、作品です。

北条というと、鎌倉幕府の政所・執権であった北条氏を思い浮かべるのですが、こちらは後北条氏とも云われた室町時代に伊豆を中心に支配をしていた北条氏の物語です。
元々は伊勢氏だったのに、なんで北条氏を名乗ったんだ?と子供の頃から疑問だったのですが、北条氏の血筋の女性を輿入れさせたのを根拠として、関東全域の支配権を宣言するため、政所・執権であった北条氏の後裔であると詐称したみたいですね。
権威主義であった、この頃の日本の事情を考えると、納得できる話です。

緻密な取材を元に執筆される火坂氏の後を引き継ぐという、難行を完遂した伊東氏も見事だと思います。
これまで伊東氏の作品は読んだことがなかったのですが、これを機会に氏の作品を読んで見ようと思いました。


ウクライナ戦争の嘘-米露中北の打算・野望・本音 / 手嶋 龍一, 佐藤 優

ウクライナ戦争の嘘-米露中北の打算・野望・本音 (中公新書ラクレ 796) 

この手の情報を握っていて語ってくれる人というと、このお二方になってしまうのですよね。露西亜によるウクライナ侵攻戦争が、泥沼化し、落とし所が皆目検討が付かない状況に陥ってしまっていますが、欧米にとっても露西亜がウクライナに釘付けになっている状況は、ある意味都合がよいのかも知れません。

まあ独逸は露西亜から天然ガスを買えなくなって、大変な目に遭っているので、露西亜にさっさとウクライナは諦めて貰いたいでしょうけど、米国は長期化する方が都合がいい面があるみたいです。
中東で別の問題が発生して、米国もウクライナどころでなくなって来ているのも確かですけどね。


参議院 / 倉山 満

 参議院 (光文社新書 1259)

 世間では、衆議院があれば十分で、参議院など税金の無駄使いだという人も多いですが、参議院の存在意義を本書で再確認してほしいと思います。
政治の仕組みって、そんな単純なものではないのです。
衆議院の暴走を阻止するチョック機能に、元老院制を復活させたいのであれば、別ですけどね。