2019年2月10日日曜日

不自然な宇宙 宇宙はひとつだけなのか? / 須藤 靖



これまでに人類が見いだした物理法則は、法則として考えると不自然なことが多いと言われます。
例えば、世の中に働く力は、電磁力、弱い力、強い力、重力の4種類ですが、この内の重力が他の3つに比べて極端に弱いという問題があります。
このため、電磁力、弱い力、強い力は、統一理論で元々は一つの力であったことが判明していますが、重力だけはその力の弱さ故に統一できていません。
物理理論としては、統一できないというのは法則として不自然なわけです。

が、重力が他の3つの力と同じくらい強かったらどうなるか?を考えると、宇宙が宇宙としては存在できないという結論が出て来ます。
他の3つの力の強さの関係についても同様で、どれかが今よりも強かったり弱かったりすると、この宇宙が存在できそうにないのです。
ここから先になると、物理理論の問題なのか、哲学の問題なのか判らなくなるのですが…要約して語るだけの筆力もないので、本書を読んで戴きたいです。

いずれにしても、宇宙が宇宙であるためには、この世の物理法則は必然性があって、全ての物理法則が今の値であるが故に、この宇宙が存在しているということですね。

2019年2月3日日曜日

THE NATURE OF THE BEAST / IMPELLITTERI





「野獣の本性」と名付けられた本作は、いつものIMPELLITTERIよりも荒々しさを強調した作風になっているように感じます。
IMPELLITTERIの作品は、ANSWER TO THE MASTER以来、毎作購入しているのですが、Impellitteriのギターが好きというよりも、Rob Rockのヴォーカル、歌メロ、歌詞が好きだからです。
#なので、ヴォーカルが別の人になった時の作品はあまり好きではなかったりします。
#メタル界では超大物ヴォーカリストですけどね。
本作でもRob Rockの歌は、冴えまくってますよ〜!

死体島-オッドアイ / 渡辺 裕之



1月の間に2冊も刊行で、いつもながら渡辺氏の刊行ペースの早さには驚きです。
まあ、こちらは2年前に新書版で刊行されたものを文庫化したもので、加筆訂正とかはしていないようですが。

昨年、中華人民共和国が自国に国籍を有する人民で、海外に居住するものに対して知っている情報は全て共産党政府に提供することを義務づけた、謂わば12億の人民総スパイ化する法を施行することになりました。
これにより、中国外の企業や組織は、人民共和国に籍を置く人を雇用する場合は、その企業や組織の情報が全て共産党政府に垂れ流しになることを覚悟しなければならなくなったわけです。
#欧米や日本の政府が、携帯回線キャリアに中国製の交換機の使用を中止するように要請しているのも、共産党政府から情報提供の要請があった場合に中国企業がそれを拒むことができないからですね。
しかし、本書では共産党政府が世界各国に潜ませているスパイは、情報をかき集めるだけではなく、様々な工作をも行っていることも示しています。
ここまでのことを、実施に行うなんてあるわけないだろ!という人が多数だと思いますが、ウイグルやチベットで何が行われているかを見れば、妄想とも言えないのです。

2019年1月31日木曜日

SPACEMAN / ACE FREHLEY



私はKISSはそれ程好きってわけでもなくて、実際CDは全然持ってない(数枚買ったことあるけど、すぐに飽きて処分してしまう)のですが、何故かAce様のCDは好きで、Frehley's Cometの頃から、ずっと続けてCDを買っています。
前にも書いたと思いますが、あのルーズな音階とリズムが、ロックっぽくて好きなんですわ。
独特のリズムと音程の揺れ方をしていて、外れているのではないけど、合ってるともいえない微妙さが、妙に心地よいのです。

2019年1月30日水曜日

星系出雲の兵站3 / 林 譲治



1巻目の終わり方と3巻目の終わり方が共通してるのですが、次巻を読まずにいられない謎掛け的な終わり方で、話の進め方が非常に巧いなぁと感心してしまいます。
今回は仕事をキチッと進めて完了させるプロとは目立たないものだというのがテーマになっている感じです。
周りから必要とされる人というのは、普段は意外と目立たないことが多いです。

The Beatles (White Album) / The Beatles





所謂ホワイトアルバムが世に出てから50年だそうで、50周年記念版が発売になりました。
プロデューサーのGoerge Martinの息子さんであるGiles Martin氏がリミックスをしているそうです。
スーパーデラックスはとても変えないので、デモ音源付きの方を買いました。
このアルバムは高校生の時に買って、大学卒業まで聞きまくっていましたが、社会人になって実家を出てからは聞いてなく(いつの間にか親にLP全部捨てられてたし)、ン十年ぶりに聞くのですが、憶えているものですねぇ、全曲空で歌えますよ(笑

大人になってからじっくりと聞き直すと、The Beatlesというのは、やはり凄いなとつくづく思わされます。
シンプルで憶えやすいけど美しいor印象的なメロディの数々。
こういうのってなかなか作れないのですが、それを量産するPaulとJohnのコンポーザ能力というのは異常です。
デモを聞いても、PaulとJohnのは、アコギで弾いているデモ段階で、完成形が思い浮かぶくらいに完成されています。
たぶん、歌メロと同時に全部のアレンジが頭に浮かんでいるんでしょうね。

対して、Goergeのは歌メロはほぼ完成しているけど、アコギのバッキングからはまだまだ完成形は遠い感じで、アレンジに時間を掛けていたんじゃないかなという気がします。
それゆえ曲数は少ないですが、その分完成した曲の完成度は高い。
特にWhile My Guiter Genlty Weepsは、今聴いても涙が出そうなくらいにもの悲しくも美しいメロディに心が打たれます。
Goerge Harrisonのソロアルバムを買いたくなって来た。

2019年1月25日金曜日

海と陸をつなぐ進化論 気候変動と微生物がもたらした驚きの共進化 / 須藤 斎



著者は植物性プランクトンの化石(微化石)の研究をされている方です。
地層の中から、高解像度の光学顕微鏡や電子顕微鏡でしか見ることができない、生物の化石を調べているわけですね。

広島の牡蠣養殖の人達が、山の森林を保全し、それによって山から河川を通じて海へ流れ込む栄養分を保全し、植物性プランクトンを育成し、それを餌としている牡蠣の成長を促しています。
それと同じように、植物性プランクトン→動物性プランクトン→小魚類→大魚類→巨大魚類という食物連鎖が、進化に影響しているのでは?ということを述べられています。
至極真っ当な論ですね。
ただ、それを証明する物的証拠(化石類など)が発見されることがあるか、というと望み薄ですね。

また近年の海は、生活排水などで窒素や燐などは豊富になっていますが、鉄分が少なく、そのせいで光合成を行っている植物性プランクトンの繁殖に問題があるそうです。
CO2の排出量増加による温暖化が問題にされていますが、適度な鉄を海にばらまけば、意外とすんなり解決するんじゃね?と読みながら思いました。
以前読んだ本で、鉄製の構造物(車とか)を海に沈めると、その周りに魚類が大量に繁殖するけど、アルミとかだと魚は寄ってこない、という話があって、そのことを思い出しました。
車の鉄分が海中に溶け出す→植物性プランクトンが増える→動物性プランクトンが増える→魚が増える、ということなんかなと。