笹本氏の星のパイロットシリーズの続編的なシリーズです。
星のパイロットに登場したキャラクタが、脇役で登場するので、一応は続編なのですが、かなり未来へと時間軸が移動します。
恒星間移動というものがどのようになるかを予想して組み立てられた世界は、これまでのSFとは一線を画していて、現実味が溢れています。
とはいえ、たった12光年先に地球によく似た惑星が存在するという設定が、ご都合主義すぎて非現実的なのですけどね。
笹本氏の星のパイロットシリーズの続編的なシリーズです。
星のパイロットに登場したキャラクタが、脇役で登場するので、一応は続編なのですが、かなり未来へと時間軸が移動します。
恒星間移動というものがどのようになるかを予想して組み立てられた世界は、これまでのSFとは一線を画していて、現実味が溢れています。
とはいえ、たった12光年先に地球によく似た惑星が存在するという設定が、ご都合主義すぎて非現実的なのですけどね。
日本史上、まむしといえば斎藤道三なわけですが、その道三までの三代にわたる国盗り物語です。
しかし、本書は歴史好きの人よりも、今の日本の財政に憂りょする人達にぜひ読んで欲しいです。
オチがバレてしまうのであれですが…
国が通貨を発行するというはどういうことなのか。
本書では終わりの方で明確に書かれています。
この理屈が、経済学者を称する人たちでも分かってない人が多いらしいのですよね。
ウィルスが如何にして生まれたのか、未だに謎のままですが、本書ではその謎に少しでも近づこうという試みを解説されています。
生命はRNAから始まったというRNAワールド仮説について説明されていますが、RNAだけの世界でRNAの増殖ができる可能性が見えて来たそうです。
にしても、ウィルスは進化を司っているらしいので、生命が進化するためにウィルスを生み出した可能性も高いのですけどね。
なぜか単行本の方のリンクが生成されなくて、Kindle版のリンクにしています。
30年間3代財務出身の社長が続いた後に、創業家御曹司の社長就任から14年経ち、会長に退かれることになりました。
財務出身の社長さん達は、利益を出すことにしか興味がなく、リコールを大量に積み重ねようとも気にもせず、「日本経済が滅んでもトヨタが残ればいい」と言い放ってましたが、章男社長になってからは、その方針が反転し、日本のトップ企業としても責任や義務を果たそうとされて来ました。
そこへ至るまでは、財務社長時代に慣れ親しんだ旧勢力が、章男社長の足を引っ張り邪魔をし、苦労燦々たるものがあったと思います。
そんな苦労の過程をレポートした一書です。
トヨタファンの方は是非、トヨタ嫌いの方も企業とはどうあるべきかを学ぶために、ご一読を。
かなりの力作です。
古代大陸国家の唐というと、律令制が整った素晴らしい国というイメージがあるのですが、その内実はというとかなりはちゃめちゃですね。
周辺の騎馬民族と常に対峙しながら、広大な領地を統治するというのは、交通機関が馬くらいしかない古代においては、大変な難関だったことが分かります。
反乱を起こす地方の騎馬民族との戦い、中央に送るべき租税の米をチョロまかして私腹を肥やす役人の処分、皇帝の世継ぎで権力争いをする内宮、などなど問題山積みですな。
周辺の騎馬民族に、日本人の苗字と同じ音の姓を称する部族が、幾つかいるんですね。
これを読んで知りましたが、日本海を挟んで交易をしていた間で、そのような関係があるとは。
本書では特に触れられていませんが、読みながら私は、騎馬民族に一部が日本に流れてきて、地方豪族や武士になったのでは?と思ってしまいました。
更には、唐に反乱を起こして、独立国を称した人の中に、皇帝ではなく天皇を称した人がいるのだとか。
天武天皇が「天皇」を名乗った最初ではないかと言われていますが、年代的に考えると、大陸の反乱国家からパクったとしてもおかしくないです。
天武天皇は、謎の多い方で、「逆説の日本史」でも指摘されていましたが、日本書紀に生年が記載されていなくて、年齢不詳状態なのです。
逆説の日本史では、天智天皇より年上の庶子だったためでは?という推測をされています。
本書では、皇子の生年から推測して、天智天皇より10歳前後年下だったのでは?という推測をされています。
本書は、天武天皇の生い立ちとか正体を暴くみたいなものではなく、天武天皇が推し進めようとした律令政治への転換について、資料を紐解き読み砕き解明されています。
大陸の律令制度を取り入れようとしたのは、天智天皇が皇太子だった時代からというのが定説だと私は思ってますが、本書では皇太弟だった天武天皇が天智天皇時代から推し進めてきた、という説を唱えられています。
本書を読むと、律令制度がどのように変換して来たか、当時の人達が法治というものを導入するのに辺り、どのような苦労があったのかがよくわかります。
それ以前は、豪族による人治で、各地方(国)をその地の豪族が治めていたわけですが、天武天皇はその領地の支配権を巧みに奪い、朝廷の役人による統治に変えていったとのこと。
言われてみれば確かにそこは重要なポイントなのですが、今までその視点から律令制度や国司派遣などを解説した歴史学者は皆無だったのではないかと思ってしまいました。
子供向けの科学読本とかなら、こういうノリもええかとは思いますが、新書でやられるとなぁ。
ホーキンス博士に教えを受けたことある方だそうですが、期待はずれでした。
まあこの手の知識がない方には、入り込めやすくて、入門書としてはいいかも知れませんが。