2022年4月14日木曜日

ウイルス学者の責任 / 宮沢 孝幸

世の中は相変わらず、医学博士ではあってもウィルスについては素人の人達ばかりが蔓延り、宮沢先生のような真っ当なウィルスの専門家は、真実を言ったために政府の専門家会議から外されるという、嘘だらけの状況になっています。
とはいえ、宮沢先生は新型コロナウィルスについて、専門的に研究されているわけではないので、本書でも新型コロナウィルスについては不明なこともまだまだ多く、疑問を呈するに留まっている箇所もあります。

いずれにしても、専門家会議を開くのであれば、ちゃんとウィルスの研究をやっている方々や、新型コロナウィルスについての研究をしている方を呼ぶべきはずなのですが、コロナウィルスの研究というのは医学会では傍流というか重要視されない研究だったそうで、そのため本物の専門家は、医学会での研究者としての地位があまり高くないようなのです。
なので、医学会の重鎮を集めると、必然的にウィルスについての素人ばかりになってしまうと。
なんかなぁ。
日本の年功序列とか学歴重視の弊害が、こんなところでも現れてくるんですね。

 

2022年4月3日日曜日

欺す衆生 / 月村 了衛

嘘というのは、元々人類にはなかった観念らしいのですが、文明が生まれると共に嘘をつき騙すという手法が発明されました。
嘘を知らなかったマヤ人はスペイン人に滅ぼされ、同様にネイティブ・アメリカンはイギリス人に騙され土地を奪われ、アイヌ人は江戸幕府役人に富を奪われ、という歴史があります。
現代でも詐欺が横行してなくなることがないのですが、その詐欺のやり方もどんどん巧妙になっています。

さて本作ですが、前半だけ読んでいたら楡周平氏の小説?と思いそうな内容ですが、後半にはかなりドロドロした血生臭い展開になっていって、ああやっぱりこれは月村氏の小説だなという感じになっていきます。

詐欺とは如何に巧妙に行われているものか、一度本書を読んで知っておくのが良いのではないかと思います。
テレビドラマでもこういう詐欺師を題材にしたものが、よく登場していて、そういう連中がこの世に存在することをみんな知っているはずなのに、コロッと騙されるんですよね。

 

御館の幻影 / 近衛龍春

実際にこういう人がいたのかどうかは、北条家についての読み物はあまり読んだことがないので、知らないのですが、戦国末期の北条家の様子については、史実を忠実に再現されているのかなという気はします。

近衛氏の小説は、まだ数冊程度しか読んでいませんが、どれも文章のテンポがよく読みやすく、ついつい小説の中に引き込まれていく魅力に溢れています。

地図でスッと頭に入る縄文時代 / 昭文社 出版 編集部

縄文時代についてを一般の人にもわかりやすく解説したものです。
縄文時代とはどういう時代だったかを、簡単に知りたい方にはお薦めですが、ある程度既に色々な書物などで知識を得ている方には物足りないかと思います。
最新の研究結果が反映されている訳でもなさそうなので。

人類の起源-古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」 / 篠田 謙一

アフリカで生まれた人類の祖先が、どのように世界に広まっていったかを、DNA解析に基づいて解説されたものです。
日本人のルーツに関しても、DNA解析を元に説明されているのですが、縄文人のDNA解析結果は北海道・東北の縄文人のデータだけで、西日本や関東・中部地方などのデータがないのに「縄文人のDNAは日本全体で均一」という前提で西日本の縄文人DNAも東北のものと同じことにしているのが、どうも納得いきません。

弥生人は「大陸や半島から来た人達と縄文人が混血した」という前提に合わせる形で、データを示しているような気がして、気になりました。
別の書籍で、九州北部の縄文人DNA解析で、九州北部の弥生人や現代人のDNAとほぼ同一なものが出てきているとのことですが、それに関しての記述がありませんしね。

 

2022年3月13日日曜日

卑日 / シンシアリー

韓国大統領選が終わりました。
一部では新大統領は親日だから日韓関係は改善される、とかいう希望的観測な妄想を垂れ流しているメディアもあるようですが、大韓民国の政治家には「親日」はあり得ない(政治家として親日の人は存在できず排除される)ので、そういうことを書いているメディアは以後読まない方がいいです。

私個人的には、この後元大統領が退任後どのタイミングで、北朝鮮のスパイ/工作員として逮捕されるかが興味ありますが。
親北路線を取り、反日反米路線を貫いて、結果大韓民国国民の大多数をより貧困化して、経済活動も低迷させたのは間違いないことなのです。
統計上の平均給与とかGDPとかは、日本のそれを追い越していますが、貧富の差が酷いので、実体はまるっきり別なんですよね。


2022年3月7日月曜日

死の陰謀-オッドアイ / 渡辺 裕之

オッドアイ・シリーズも、もう7巻目になります。
傭兵代理店とキャラが被っているのが気になっていたのですが、傭兵代理店は海外が舞台、オッドアイは国内が舞台と住み分けができていたはずなのに、今ではオッドアイも海外へ飛び出してしまい、差がますますなくなってきましたね。

まあ、それでも面白くて一気に読んでしまいますが。

共産党中国が東南アジアで進めている一路一帯政策の仕組みについて、述べられているところもあります。
黒海周辺がエライことになっていますが、いつ同じようなことが東南アジアで発生しても不思議ではない状況になってきてしました。
果たしてその時に、我々日本国民は自分の国を守ることができるでしょうか。